娘の恋人が20代なのに「年収500万円・貯蓄300万円」と聞いてびっくり! 今の若い人はそんなに稼いでいるのですか? 彼が高収入なだけでしょうか?
ほかの人の収入や貯蓄については、気になっていてもなかなか聞けるものではないでしょう。そのため、ふとした時に自分よりもかなり若い人の年収や貯蓄を耳にした際、想定よりもかなり少なかったり、逆に多かったりして驚くことがあるかもしれません。 中には、娘の20代の恋人が年収500万円・貯蓄300万円あると聞いて、「今の若い人はみんなそうなのか」と感じる人もいるかもしれません。 本記事では、20代の平均年収や平均貯蓄などについて解説しています。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
20代男性の平均年収は300~400万円程度
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の20~24歳男性の平均年収は291万円、25~29歳男性では420万円です。 そのため、今回の事例である、「20代男性で年収500万円」というのは、同じ世代の一般的な年収水準よりも高めだといえるでしょう。
20代の平均貯蓄は
貯蓄については、金融広報中央委員会 (参考)の「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」を参照していきます。 この調査によると、20代の世帯における金融資産保有額の平均値は185万円、中央値で見ると20万円です。また、20代の世帯で金融資産保有額が300万円以上なのは17.6%です。 今回の事例の「20代で貯蓄300万円」も、平均よりもかなり多い金額といえるでしょう。
年収は業種や企業規模によって大きく異なる
「20代で年収500万円・貯蓄300万円」は平均よりもかなり高水準といえます。平均よりも高い水準の理由としては、年収水準の高い業種や企業規模に所属している可能性が考えられます。 ここでも国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」を参考にデータを見ていきましょう。この調査において、給与所得者全体の平均年収は458万円です。 ただ、業種によって平均年収は大きく異なります。業種別の平均年収は次のとおりです。 ●電気・ガス・熱供給・水道業:747万円 ●金融業、保険業:656万円 ●情報通信業:632万円 ●学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業:544万円 ●製造業:533万円 ●建設業:529万円 ●複合サービス事業:506万円 ●運輸業、郵便業:477万円 ●不動産業、物品賃貸業:457万円 ●医療、福祉:409万円 ●卸売業、小売業:384万円 ●サービス業:377万円 ●農林水産・鉱業:337万円 ●宿泊業、飲食サービス業:268万円 このように、業種によって最大500万円近くの年収差があります。 また、25~29歳の男性において、働く事業所規模別の平均年収は次のとおりです。 ●10人未満:330万円 ●10人以上30人未満:377万円 ●30人以上100人未満:373万円 ●100人以上500人未満:406万円 ●500人以上1000人未満:424万円 ●1000人以上5000人未満:461万円 ●5000人以上:481万円 前記のとおり、25~29歳男性の平均年収は420万円ですが、企業規模別でみると、平均年収が500万円に迫る場合もあるようです。
まとめ
「20代で年収500万円・貯蓄300万円」は平均よりもかなり高水準ですが、業種や企業規模によっては若くして高い年収を稼げる場合もあります。平均なのでどのケースにも当てはまるわけではもちろんありませんが、中にはそれくらい稼ぎ、貯蓄できている人もある程度はいるでしょう。 出典 国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 金融広報中央委員会 (参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部