新設のフルコンタクト空手世界大会は、なぜ賞金総額3000万円?「この大会から空手のスター選手を育てていく」
全世界空手道連盟 新極真会は26日、都内で「『令和6年能登半島地震復興支援チャリティー 第1回空手 Champion of Champions』発表記者会見」を開催した。 【全身ショット】ダンディー!黒ジャケットでビシッと登場したケンドーコバヤシ 『第1回空手 Champion of Champions』はフルコンタクト空手界の世界最強を決める新たなステージとして新設。賞金総額3000万円、優勝賞金1000万円をめぐって、国内外から選ばれたチャンピオンクラスの男女各8選手が体重無差別のトーナメントに挑む。 新極真会・緑健児代表は、この大会の構想が5年前に行われた「第12回世界大会」をきっかけに生まれたといい、「大会のなかに素晴らしい選手がたくさんいました。この選手たちが活躍できる新たな舞台を作れないか。考えに考えた末、世界からのチャンピオンを集って、チャンピオンの中のチャンピオンを決める大会を開催しようと決意しました」と、誕生の経緯を説明した。 この大会には目的が2つあるといい、「海外・日本の皆さまに(フルコンタクト空手を)知っていただきたい。選手の名前を憶えてもらいたい。この大会から空手のスター選手を輩出することです」と、競技、選手の知名度アップを挙げた。また、2つ目として、「アマチュアの団体として活動するなかで、選手はプロの選手に負けないくらい厳しい稽古(けいこ)を乗り越えて挑んでいきます。この選手たちの努力に報いるためにも、奨学金を少しでも多くお渡しできればと考えています」と選手たちへの還元を挙げた。 会見終了後の取材では、高額賞金を設定したことについて、同大会のアンバサダーを務めるケンドーコバヤシが「賞金があるということで、1つの目標ができると思います。それによって大会が注目を集めて、新たな才能が目指すきっかけになるかもしれない。すごくいいこと」と賛同。 緑代表も「新極真会の世界大会でも奨学金を選手たちにお渡ししていますが、4年(に1回)だと本当に長い道のり。なのでその間に世界大会を開催して、優勝者が1000万円を手にして、サプリメントや体のケアなどを行い、さらに強くなってほしいという思いで計画させていただきました」とその理由を説明。さらに重ねて「先ほども申し上げましたが、この大会で選手の顔、名前を憶えていただきたい。この大会から空手のスター選手を育てていくことが目的でもあります」と話した。 なお、大会は7月21日、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。 会見には、小井泰三師範、第13回世界大会5位の岡田侑己選手、第13回世界大会8位の渡辺優作選手、第13回世界大会優勝の鈴木未紘選手、第13回世界大会準優勝の網川来夢選手も登壇した。 ■「第1回空手 Champion of Champions」出場選手 【男子】 岡田侑己(和歌山支部/第13回世界大会5位) 渡辺優作(世田谷・杉並支部/第13回世界大会8位) アントン・ジマレフ(カザフスタン/第13回世界大会4位) エヴェンタス・グザウスカス(リトアニア/第7回全世界ウエイト制重量級優勝) マシエ・マズール(ポーランド/第12回世界大会準優勝) マレック・ヴォルニー(ポーランド/全ヨーロッパ大会2023 軽重量級優勝) アンジェイ・キンザースキー(カザフスタン/カザフスタン大会2023 優勝) 【女子】 鈴木未紘(厚木・赤羽支部/第13回世界大会優勝) 網川来夢(福岡支部/第13回世界大会準優勝) ブリジタ・グスタイタイテ(リトアニア/第7回全世界ウエイト制重量級優勝) イヴァンカ・ポポヴァ(ブルガリア/全ヨーロッパ大会2023 軽重量級優勝) ミリヤム・ビョークルンド(スウェーデン/第7回全世界ウエイト制軽重量級3位) アリーナ・オシペンコ(カザフスタン/KWU世界ジュニア 2022 優勝)