尾上右近と尾上眞秀、「連獅子」で親子役挑戦 右近の指名に眞秀は「食らいついていく」
歌舞伎俳優・尾上右近、女優・寺島しのぶの長男で歌舞伎俳優・尾上眞秀(まほろ)が22日、都内で行われた右近の自主公演「第八回 研の會」の記者会見に出席した。 ともに音羽屋の2人。舞踊の大作として知られる「連獅子」で親子を演じる。歌舞伎俳優でない親を持つ者同士でもあり、右近は「仔獅子は眞秀さんしかいない」とオファー。眞秀は「うれしかった。お母さんからも『絶対ここでやっておいた方がいい』と。踊りのうまい右近さんに、食らいついていきたい」ときっぱり言い切った。 すでにけいこも始めている。「かつらと衣装がすごく重い。熱中症にならないよう、暑さにも慣れないと」と眞秀。仔獅子を4回経験している右近は伝えたいことが多いはずだが、「眞秀さんの目を見れば分かる。あえて言葉にせず、空気で伝えられれば。お客さんにも、この空気を見に来てほしい」と話した。 公演は、右近が玉手御前を演じる「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」との2演目。大阪・国立文楽劇場で8月31日、9月1日、東京・浅草公会堂で同4、5日に行われる。
報知新聞社