開放感あふれる稜線「平標山」 平元新道から松手山コース下山「登山レポ」
■森林限界を超えた絶景の稜線歩き
平標山の家から平標山までは約55分。木道が整備されており、非常に歩きやすい。途中には休むことのできるベンチもあるので、ペースを落とし、景色を楽しみながらゆっくりと山頂を目指そう。 平標山の家からはずっと登りだが、景色を楽しみながら歩くことができるのでゆっくりと歩いても感覚的にあっという間に山頂へと到着してしまった。そう感じるほどすばらしい区間だった。
■山頂から望む360度パノラマ!
平標山の山頂からは360度の眺望を楽しむことができる。楽しみにしていた山頂からの眺望だが、筆者が訪れた時は山頂に着くとすぐに霧に覆われてしまい、絶景を堪能することは叶わなかった。 登山では防寒対策は必須だが、風が強いと体感温度はさらに低くなる。保温できるウェアのほかに、ウィンドシェルジャケットも携帯したい。筆者が訪れた時も風が強く、ウィンドシェルジャケットが重宝した。 天気がよく、時間と体力に余裕のある人は隣の仙ノ倉山に登るのもおすすめだ。起伏の穏やかな平原を歩き、開放感あふれる山歩きが楽しめる。平標山から仙ノ倉山へは往復で約2時間のプラスとなる。
■下山は苗場山を正面に望みながら松手山コースで
平標山からの下山は松手山コースを使う。松手山までは眺望もよく、正面に苗場山を見ながらの下山となる。勾配は急な箇所もあるが、危険はなく歩きやすい。 松手山から平標山登山口までは樹林帯となり、勾配も急な区間になる。霜が溶け滑りやすい場所も多く、ハシゴの架かる所もあったので注意しながら下山したい。 ベンチなどはないが、途中鉄塔の下で休憩することができた。馴染みのある鉄塔も真下から見ると迫力がある。 山頂から約1時間45分で平標山登山口まで戻ってくることができた。平標山の家から松手山までの区間はどこを切り取っても眺望がすばらしく、標高が2,000m以下であることを忘れてしまうような景色だった。雄大な山々を望みながらの稜線歩きに大満足できるだろう。 【コース】所要時間 平標山登山口駐車場 (1:10) → 平元新道登山口 (1:15) → 平標山の家 (0:55)→ 平標山 (1:00) → 松手山 (1:45) → 平標山登山口 歩行距離:約10.3km 累積標高差:登り 1,070m、下り 1,070m 合計所要時間:6時間10分 【平標山の家】 営業期間:4/27(土)~10/26(土) TEL: 090-7832-0316(受付時間8:30~15:30) (冬季は閉まる山小屋のため、訪れる際は要確認) 山歩 ヨウスケ(さんぽ ようすけ) アウトドアフリーライター/ブロガー。キャンプを中心に登山や渓流釣り(てんから)を楽しんでいます。 「荷物はできるだけ身軽に」バックパックひとつにまとめて一人で行動しています。
山歩 ヨウスケ