「偶然ではない」J1首位の町田、新加入MF仙頭啓矢が強さの要因を語る!“古巣”鳥栖との一戦に向けては...
「キャンプから積み上げてきたものが間違っていなかった」
Jリーグの2024シーズンが開幕してから約1か月。J1で首位に立っているのが、昨季のJ2王者でJ1初挑戦のFC町田ゼルビアだ。 【動画】ゼルビア仙頭のパスが起点に!藤尾のボレー弾 開幕節のG大阪戦(1-1)は引き分けも、その後の名古屋戦(1-0)、鹿島戦(1-0)、札幌戦(2-1)と白星を重ねて3連勝。次戦は3月30日、ホームで鳥栖と相まみえる。 今回、かつて鳥栖でもプレーしたMF仙頭啓矢にインタビューを実施。仙頭は、東洋大を卒業後の2017年に京都でプロキャリアをスタート。その後、横浜、鳥栖、名古屋、柏を経て、今季に完全移籍で町田に加入した。 新天地ではボランチでスタメンに定着。相手の意表を突く効果的なパスや豊富な運動量を活かしたカバーリングなど、攻守でチームを支えている。 そんな29歳に、町田への移籍を決断した経緯や、好調を維持するチームについて訊いた。 ――◆――◆―― ――町田に加入した経緯を教えてください。 オファーを受けた時にすごい熱量というか、町田に来て戦ってほしいという思いを強く感じました。僕自身もFC町田ゼルビアのJ2での試合を見て、すごく良いチームだと思っていて。チームの新たなJ1初挑戦、その一員として必要としてくれたところに、すごく感謝していますし、サッカー選手冥利に尽きます。 ――かつて所属した鳥栖で監督だった金明輝氏が、現在はコーチとして町田にいることも、背中を押したのでしょうか? そうですね。僕の特徴をしっかりと理解してくれています。そういう人がチームにいるのは、とても心強いです。 ――チームにスムーズになじめましたか? とても溶け込みやすかったです。チームメイトはみんな優しく、良い人ばかりです。また、大阪出身の僕も含めて関西人が結構多いです。関西弁は親しみやすいと、このチームに来て思いました。関西弁が飛び交っているので、心地良いですね。 ――現在、町田は首位に立っています。 キャンプから積み上げてきたものが間違っていなかったというのが、まず一つあります。本当に徹底して、追求して、やってきました。試合でチーム全体が一体となって体現しています。結果が出ているのは、偶然ではないと思います。ただ、4節が終わっただけなので、これから先どうなっていくかは分からないです。対戦相手も町田に対してより警戒してくるでしょうし。 今後、色んなチームと戦うなかで、町田がどういう振る舞いをしていくかが大きなポイントになってきます。良い滑り出しができましたが、まだまだ始まったばかりです。継続しつつ、より課題に向き合い、それを修正していく必要があります。 ――仙頭選手を含め、3節の札幌戦ではスタメン11人中7人が新加入。多くの選手が入れ替わっているなかで開幕からチームが機能していますね。 監督、コーチ、スタッフによる選手に対しての落とし込みが、すごく徹底されていると感じますし、誰が試合に出てもFC町田ゼルビアらしさを追求しています。チームとして何が必要か、一人ひとりがチームのためにどう戦うか、全員が同じビジョンを描けている。それが、誰が出ても同じような戦いができるところに繋がっているのではないでしょうか。