記載漏れ問題の大阪・堺市長「出直し選挙うんぬんの話ではない」
記載漏れ問題の大阪・堺市長「出直し選挙うんぬんの話ではないと思っている」
堺市の竹山修身(おさみ)市長の定例会見がが17日午後、同市役所で行われ、同氏の政治資金収支報告書に多額の記載漏れがあった問題についての質問が相次いだ。 【ノーカット】大阪・堺市の竹山市長が定例会見
多額の記載漏れ、総額2億3000万円余りに
竹山市長は3月、資金管理団体や後援会などが政治資金収支報告書に1億3000万円余りを記載していなかったという調査結果を市議会に報告した。 しかし、不自然な点や誤りなど数多くの問題点の指摘を受け、再調査を求められた結果、記載していなかった金額がそれまでの説明より、さらに約1億円多い総額2億3000万円余りに上ったことを15日に明らかにした。
「23日の議員総会で話す」を繰り返す
17日の会見では、この問題に関する質問が相次いだ。「前回の報告書を作る段階で精通者がいなかったのか」とただされると、「残念ながらいなかったんですね」「今回は精通者のみなさん方にやって頂いたから出た」と答えた。 また「これまでの報告書を作る段階で精通者がいなかったのか?」との質問には、「最初は事務担当者である次女が作った。2回目は、当時の選挙を担っていた方が中心となり作られたが、仕分けについての精通はなかったということが今回よく分かった」と述べた。 会見では、市議会で提出された報告書をもとに23日に開かれる議員総会に触れ、「議会の中でしっかりとお話しいたします」と繰り返した。
「お隣さんが堺市のリコールうんぬん、私にはなじまない」
また、大阪維新の会の松井一郎代表(大阪市長)が、市議会に不信任決議案が再提案されて否決となった場合に、維新として竹山市長のリコール運動を行う方針を示したことについての質問も飛び出した。 竹山市長は「いま私のすべきことは、後援会の記載漏れ問題を議員総会の場で説明し納得を得ること」「お隣の市長さんが堺市のリコールうんぬんは私にはなじまない。堺のことは堺で決めるということをスローガンにしている。特にコメントすることはない」と述べた。
「出直し選挙うんぬんの話ではないと思っている」
このほか「市民の納得を得る手段として出直し選挙をする考えは?」との質問には、「23日の議会で市民の皆さまにお伝えすることが大事。出直し選挙うんぬんの話ではない」と答え、あらためて辞任する考えはないとした。