西武初のOB戦でMVPの秋山幸二氏「ここは僕の中で野球の原点」 試合を通じて感じたレジェンドたちとの共通点は
◆「西武ライオンズ LEGEND GAME2024」(16日、ベルーナドーム) 西武初のOB戦が行われ、ビジター用の青色ユニホームで戦った「チームSEIBU」が6―4でホーム用の白色ユニホームを着た「チームLIONS」に勝利した。最優秀選手(MVP)には3打数2安打2打点で、守っては中堅から矢のような送球を披露した秋山幸二氏が受賞した。 ■「こんなに飛ばせるんか…」62歳・秋山幸二さんの〝打った瞬間〟に会場大歓声【動画】 通算437本塁打を誇り、西武では1981~93年にプレー。「楽しい1日だったな。バッティングもキャッチボールも10年ぐらいやっていない。走ることだけしとかなきゃと思ってやってきた。ただ、やっぱりしんどいですね」と笑顔で汗をぬぐった。 第1打席ではともに西武の黄金時代を支えた工藤公康氏と対戦。「ソフトバンク監督対決」としても注目された打席で大きく曲がるカーブに空振り三振。「本当に良いカーブだと思うので、打ってやろうと思ってね。ボール球を振りました」とおどけた。 往年のユニホームに袖を通してのプレーに「ここは僕の中で野球の原点。本当に昔を思い出した」。一番の思い出を問われると、ダイエー(現ソフトバンク)に移籍1年目の1994年に西武球場(現ベルーナドーム)で行われたオールスター第1戦を挙げた。 「それまでオールスターに何度も出ていたけど、1回もMVPを取れなかった。(94年の第1戦で)初めて取ったので思い出した。それで今日も取れるのかあ、って」。球団初のOB戦で手にしたMVPに不思議な縁を感じていたようだ。 OB戦に集ったレジェンドに共通点を感じた。「みんな(現役時代と)同じタイミングでやっている。そういうのを自分の中でつくったから、成績を残した。それを自分も感じながら、(練習を)やっていなくても全然できるなという感じがあった」。約2週間後の29日に開幕する今季へ向けて、ライオンズの後輩たちに「自分のリズムや形をつくって成績を残してほしい」とエールを送った。