JR九州のレアなデジタルグッズに博多駅オリジナル版が登場/福岡市
JR九州(福岡市)は、鉄道車両のイラストや写真といったデジタルコンテンツのコレクターらに向けて、複製・偽造が困難な電子データ「NFT」の新シリーズを発売しました。新たに追加したのは、博多駅に勤める社員が手がけた同駅オリジナル版で、特設サイト「JR九州NFT」で取り扱っています。 【画像】博多駅オリジナルNFTシリーズ
唯一無二のホンモノ
NFTは「Non-Fungible(置き換えられない) Token(しるし)」の略で、ネットの世界で「証明書」や「鑑定書」の役割を果たします。複数のコンピューターで取引履歴などを監視する技術を使い、データの複製や偽造を防ぎます。NFTが発行されたデータは、唯一無二の本物であることが証明され、コレクターに人気があるそうです。
JR九州は2023年7月にNFTを使ったグッズの展開を始めました。第1弾は特急や西九州新幹線の歴代「かもめ」の車両6種類を題材にしたスライドムービー(各限定100枚)を1枚3300円で販売しました。注目度は高く、約200枚が売れたといいます。 その後も、SL人吉が転車台で回転したり汽笛を鳴らしたりするシーンを収録した動画(4000円)や、プラレールとコラボしたアニメーションムービー(3965円)などを商品化しています。
博多駅ゆかりの列車
10月3日から販売しているのは「博多駅オリジナルNFT」シリーズです。博多駅で改札や窓口業務などを担当している社員が企画。駅利用者や鉄道ファンが普段見られない風景を駅員の視点で撮影し、新たな魅力を発信できないかと考えたそうです。 シリーズ第1弾として、博多駅で働く社員がデザインした883系(ソニック)のイラスト(1000円)、800系(九州新幹線つばめ)の静止画像(300円)、洗車中の787系(黒いつばめ)の運転席から撮影した動画(2500円)など8種を用意しました。
画像やイラストなどの隅には、博多駅の社員が手がけた証しとして、博多駅ビルの壁面に設置されている大時計をイメージしたロゴマークがついています。 担当者は「車庫がある車両区へ行って写真を撮影するなど、人気の列車をたくさん集めました。鉄道ファンをはじめ多くの人に楽しんでほしい」と話しています。
読売新聞