「自分、めっちゃアホやと言われます」関西流の“褒め”で育った少年時代【関西の若虎・本多虎之介#2】
昔からアホでヤンチャ
――少し話は変わりますが、自分はどんな性格だと思いますか? 「なんやろ……一言で言ったら、マジでアホっすね(笑)」 ――それはどんなところが? 「『アホやな』って周りからめっちゃ言われますし、自分めっちゃ子どもなんで、思ったことをすぐ言っちゃうんです。親父もめっちゃアホで、その血が濃いんかもしれないですね。昔からしょうもないことをするのが好きで、けっこう怒られたり。小学校のときとか、ホンマにしょうもないことですけど、授業中に前の席の友達に“消しカス”を投げたりとかして遊んでました」 ――アホっていうのは、関西人にとってある種の誉め言葉のようなものと聞いたことがあるので、褒められながら育ってきたということにしましょう(笑)。ちなみに子どものときに好きだったものは? 「トミカが好きで、めっちゃ集めてましたね。親父が車好きで、それも血を継いでるんだと思います。昔は、車はめちゃくちゃ詳しかったですけど今はもうわからんくなってしまいましたね」 ――剣道をやっていたと前回うかがいましたが、他にスポーツは? 「いろいろとスポーツをやってて、空手とかスイミングもやってました。アホなこともしてたんですけど、実は習い事もいろいろやってて。運動が好きだったから、小学校のときはドッジボールも好きでよくやってました」 ――剣道もそうですが、そうやっていろいろなスポーツをやってきたこと、加えて“アホ”なことを楽しんできたことが、いま素直にトレーニングを楽しんだり、身体づくりにもつながっているんじゃないかと感じます。 「かもしれないですね。母はピアノとかをやっていたらしいんですけど、親父は野球やってた影響か、割と昔から筋肉質ではあったので、それがボディビルに生きている感じはあると思います」 ――ちなみに、今はボディビル以外に好きなことはありますか? 「お風呂とか、サウナ好きでよう行ってます。そこでも友達と行って、どっちが粘れるかみたいな、相変わらずしょうもないこともするんですけど(笑)。あと観光も好きです。最近だと京都に行きました。祇園のあたりをぶらぶらしてお寺とか見ながら、おいしいもんを食べ歩くのはめっちゃ楽しかったです」 (続く)
【PROFILE】
本多虎之介(ほんだ・とらのすけ) 2003年1月28日生まれ。中学、高校と剣道に勤しみ、ダイエット目的でトレーニングをはじめ、大阪産業大学附属高校の2年時に「全国高校生ボディビル選手権大会」でボディビルデビュー(15位)。大阪学院大学に進学し、全日本学生ボディビル選手権では、1回生時(2021年)に8位、2回生時(2022年)に3位、3回生時(2023年)に5位。その他、2022年の西日本学生ボディビル選手権・フィジーク選手権で優勝。2023年の全日本学生ボディビルオープン選手権・フィジークオープン選手権で準優勝。
取材・文・写真/木村雄大