劇団四季ミュージカル『赤毛のアン』本日開幕 モンゴメリーの生誕150周年で10年ぶりに
時代を超えて今も世界中で愛されているルーシー・M・モンゴメリーの代表作「赤毛のアン」シリーズ。中でもその第1作「赤毛のアン」は、120年近く前に発表されて以来、37ヶ国語以上に翻訳され、発行部数は5000万部を超える。この大ベストセラーを原作にした劇団四季のミュージカル『赤毛のアン』が、モンゴメリーの生誕150周年に合わせ、10年ぶりに、12月3日(火) から2025年2月16日(日) まで東京・浜松町の自由劇場で上演される。 【動画】劇団四季『赤毛のアン』プロモーション映像 このミュージカルは、アンの物語の舞台になったカナダのプリンス・エドワード島で、毎年夏に開かれているシャーロットタウン・フェスティバルの一環として1965年に初演。コロナ禍で2シーズンの休演があったものの、現在も上演され続けていて、ギネスブックにも“世界でもっとも長く、毎年恒例で公演が続いているミュージカル”として記録されている。 劇団四季版は80年に初演され、プリンス・エドワード島の美しい自然と愛すべき人々を生き生きと描き出した浅利慶太の演出は、原作ファン、四季ミュージカルのファンだけでなく、幅広い年代の心を掴み、以来、日本各地で再演を重ねてきた。この四季版を観劇したオリジナル・スタッフのひとり、故ノーマン・キャンベル(音楽・歌詞)も、「原作の心を描き尽くしていて非常に美しい」舞台だと絶賛している。 物語は、赤い髪と、並外れて豊かな想像力を持ち、おしゃべりが大好きな孤児の少女アン・シャーリーが、プリンス・エドワード島のアヴォンリー村にあるカスバート兄妹の家“グリーン・ゲイブルズ”にやってきたところから始まる。温厚で内気な兄マシューと、厳格で働き者の妹マリラは、力仕事のできる男の子を引き取るつもりが手違いで女の子が来たことに戸惑いつつも、アンとともに暮らし始め、アンが次々と引き起こす突飛な出来事に振り回されながらも少しずつ理解し合い、心を通わせていく。そのほか“腹心の友”となる黒髪の美しい少女ダイアナ・バリーやステイシー先生、成績を競い合う優等生のギルバート・ブライスなど魅力的な人物に囲まれ、伸び伸びと成長するアンの姿が、岩谷時子訳詩の「アイスクリーム」をはじめ、親しみやすいミュージカルナンバーの数々に乗せて描かれる。 自由劇場公演ののち、25年3月29日(土) からは相模原を皮切りに、9月23日(火・祝) の広島公演まで全国を巡り、10月4日(土) からは京都劇場公演が開幕する予定だ。 文:原田順子 <公演情報> 劇団四季ミュージカル『赤毛のアン』 原作:ルーシー・M・モンゴメリー 初演日本版演出:浅利慶太 【東京公演】 2024年12月3日(火) ~2025年2月16日(日) 会場:自由劇場 【全国公演】 2025年3月29日(土) ~9月23日(火・祝) 【京都公演】 2025年10月4日(土)~11月24日(月・休) 会場:京都劇場