全国消防救助技術大会で鴨川消防署の鈴木友三朗消防士長が6位入賞(千葉県)
消防の救助技術を競う「第52回全国消防救助技術大会」が市原市の県消防学校で開催された。15メートルのはしごを垂直に駆け上がる「はしご登はんの部」に県代表として出場した安房消防鴨川消防署の鈴木友三朗消防士長が14・4秒のタイムで6位に入賞した。 大会では、各都道府県の大会を勝ち上がった総計923人の救助隊員が、さまざまな部門の救助技術を競った。 はしご登はんは、自身の安全確保のロープを結び付けた後、はしごを垂直に駆け上がり、安全性や速さを競う。被災した建物の中へ入るなど消防活動には欠かせない救助技術となっている。 鈴木消防士長は、5月に行われた県大会で1位となり、全国大会への出場を勝ち取った。今回のはしご登はんの部には、全国から50人が出場し、安全、迅速、確実性などを競った。普段の練習環境とは違う会場、雰囲気での競技に自己ベストからタイムを落としてしまったが、見事6位に入賞した。 大会後の8月末に、安房郡市広域市町村圏事務組合の理事長を務める森正一館山市長に入賞を報告。 鈴木消防士長は「全国1位を目標に日々訓練してきたので悔しい気持ちは残るが、とても良い経験になった。ここまで訓練にご協力、応援してくださった方々に感謝しています。この経験を救助活動に生かせるように、さらに精進していきます」と今後に向けて意気込んだ。 森市長は「今回の全国消防救助技術大会での入賞は、鈴木消防士長をはじめ、皆さんの日頃の訓練の成果であると思います。これからも、地域の皆さまの安心・安全を守るべく、職務に精励されることを期待しています」とエールを送った。