根室で新人ハンター19人誕生 狩猟免許の取得支援奏功
ヒグマの目撃件数が過去最多を更新している北海道根室市内で、新たに19人の狩猟免許取得者が誕生したことが分かった。市は、北海道猟友会根室支部と協力して新人ハンター入門セミナーの開催や免許取得経費など支援制度を充実させるなど、今年度から狩猟人材の育成に力を入れている。昨年度が1人の取得にとどまっていることからも、セミナーや支援制度が功を奏した可能性が高い。 道猟友会根室支部の会員は45人。斉藤雅之支部長代行(68)によると実働部隊は1桁台だとし、高齢化の解消や人材育成が急務となっている。市内では昨年度1年間で100件の目撃数となり、今年度は人里近くでの目撃例が増えるなど、半年間で109件(26日現在)と過去最多を更新中だ。 市農林課によると、今年度市内に19人の免許取得者が誕生、うち新規取得者は14人、残る5人は新たにわな免許を取得したという。鵜飼豪生農林課長は「セミナーや支援制度が狩猟免許取得のきっかけになったのかなと思う」と話している。
釧路新聞