去年４月、宮城県柴田町で男性を殺害した罪などに問われている男性の長男の妻と男性の次男に対し、検察は長男の妻に懲役３０年、次男に懲役２３年を求刑しました。 殺人などの罪に問われているのは、宮城県角田市の無職・村上敦子被告（４８）と村上直哉被告（２５）の２人です。２人は去年４月、柴田町の住宅で村上隆一さんを刃物で刺して殺害した罪などに問われています。 敦子被告は村上さんの長男の妻、直哉被告は村上さんの次男で、裁判では認否が割れる殺人について、２人の間に共謀があったかどうかが争点となっています。 １９日、仙台地方裁判所で開かれた裁判で、検察は敦子被告に対し「自己に心酔している直哉被告を手駒にして自分の手を汚さないように仕向けていて、極めて強い非難に値する犯行」と指摘し、懲役３０年を求刑しました。 また、直哉被告には「愛する敦子被告との生活を維持したいという利己的な動機で父親を殺す重大な結果を生じさせた」などとして、懲役２３年を求刑しました。 判決は１１月２５日に言い渡されます。