映画に朝ドラ、歌手デビュー…18歳・森七菜の演技力
作品が終わるたび、伝えたいことがある人に手紙を
‐ オフは何をしています? 森:東京にいるときは、寝てるか、映画を観てるか、食べてるか。あといまはまだ高校生なので、勉強。大分では、学校に行ってるか、友達と遊んでいるか、どっちかですね。東京にはまだ友達がいないので、遊ぶことはあまりしません。散歩程度です。 ‐ 映画はどんな作品を観るんでしょう 森:オフの日は、一日でどれだけ多く映画が観れるかスケジュールを組んで考えます。作品は邦画、アニメ、洋画…ジャンルもいろいろです。 ‐ 今回の作品「ラストレター」には題名通り手紙が出てきますが、森さんは手紙のやりとりとかします? 森:なんでもスマホで連絡できちゃうんですけど、筆跡が残るっていうのはすごく温かいし、よく私は作品が終わるたびに、伝えたいことがある人にお手紙を書いています。小学校のときは大阪から大分に引っ越したので、離れ離れになった子たちと文通してました。当時は携帯を持っていなかったので、手紙になじめてラッキーでした。 ‐ そうそうたるキャストの中、現場では何を感じましたか 森:環境。皆さんに助けられたというのがすごく大きくて。二役だったので、お客さんが混乱しないように演じ分けたいなって工夫したところがあったんですけど、他の皆さんの雰囲気に助けられました。 ‐ 岩井監督とはどんなコミュニケーションを? 森:ほとんど自由にやらせてくださいましたが、私から相談したこともありました。たとえば、好きな人を思って涙を流すということがまったくわからなくて、私自身、クールなのかな、なんて思って相談したんですよ。わかりませんって。そうしたら真摯に向き合ってくださって、神木さんもすごく応援してくださいましたし、本当にまわりの方々に助けていただきました。
‐ どんな女優になりたいと思いますか 森:満島ひかりさんのお芝居が大好きなんです。満島さんの作品を観ると、満島さんが演じた役の人物がいまもどこかで、満島さんとは別に生きているんじゃないかなって思えるんです。台本があってカメラがあって、そういう撮影現場に行って役を演じているというよりも、その役の人物がそこにいるからカメラを回してるんだ、って感じがするんです。あんなお芝居ができたら最高です。 今年の森七菜は、昨年以上に楽しみだ。 (取材・文・撮影:志和浩司)