職場で先輩から「お菓子外し」されています。これってパワハラにならないのでしょうか? そこまでお菓子が欲しいわけではないのですが、正直かなり落ち込みます…
気持ちよく働くための条件の1つとして、職場での良好な人間関係が挙げられます。いくら希望どおりの仕事に就けたとしても、職場内に不穏な空気があると大きなストレスにもなりかねません。先輩からの「お菓子外し」もその1つです。 ここでは、お菓子外しとはどのようなものか、パワハラにならないのか、さらに、お菓子外しを受けたときの対応や対策についても解説していきます。
そもそも「お菓子外し」とは?
「お菓子外し」とは、職場でお菓子を配るときに特定の人だけを外す行為をいいます。お菓子外しをする背景として、後輩なのに態度が生意気だと思われたり、若さに嫉妬していたりなど、さまざまな理由が考えられます。ほかに、ストレス発散目的でお菓子外しすることも少なくないのです。 しかし、お菓子をもらえなかった側は、たまったものではありません。お菓子自体に執着があるというより、1人だけ無視されて悲しい気持ちになるからです。また、そのような行為が繰り返されると、自分が浮いた存在だと思ったり疎外感を抱いたりすることにもなりかねません。 最悪の場合、自主退職に追い込まれてしまうこともあります。さらに、もらえなかったお菓子を見るだけで当時の状況を思い出してしまうなど、深刻なケースになることもあるのです。
お菓子外しはパワハラになる?
お菓子外しをする側は強い嫌悪感を持って実行に移すため、パワハラの部類になると考えられます。お菓子1つのことで騒ぐのは大げさだと思うかもしれませんが、みんなと平等に扱わないことは「仲間外れ」に該当します。 パワハラ防止法(労働施策総合推進法)など関係法規の改正により、職場におけるパワハラ対策が事業主の義務となり、セクハラ等の防止対策も強化されました。しかし、お菓子外しは「個人間のいじめ」という意見もあり、職場内で訴えるのは難しいかもしれません。行為自体は卑劣ですが、暴力を受けたり持ち物を壊されたりするのとは異なり、具体的な証拠集めが困難なことも多いです。 とはいえ、経営者や上司に相談することで職場環境の改善につながる可能性もあるので、諦めないようにしましょう。