リバプール、痛恨ドロー!得失点差でアーセナルが首位浮上 遠藤航は後半24分に交代
◆プレミアリーグ第31節 マンチェスターU2-2リバプール(7日、英国・マンチェスター=オールド・トラフォード) 3試合行われ、日本代表主将MF遠藤航のリバプールは、敵地でマンチェスターUと対戦。3月17日にオールド・トラフォードで行われたFA杯準々決勝ではマンチェスターUが脅威の粘りを見せ、延長戦の末、4ー3の逆転勝利で準決勝に進出。しかし、今回のリーグ戦は優勝を狙うリバプールにとって必勝の試合。遠藤は週中にホームで行われたシェフィールドUとのリーグ戦を欠場したが、この国内最大のライバルとの大事なリーグ戦で先発に復帰した。 前日の試合ではマンチェスターCとアーセナルがそれぞれアウェー戦を制し、アーセナルが勝ち点「71」で暫定首位。マンチェスターCはリバプールと勝ち点「70」で並びながら、得失点差で3位。アーセナルが得失点差で優位に立つため、リバプールが首位を奪い返すにはドローでは足りず、勝利が義務付けられた一戦となった。 試合はリバプールが前半23分、コーナーキックの流れからディアスが右足で先制。前半は相手に1本のシュートも打たせず、完全にリバプールのペース。ところが後半、流れが一気にマンチェスターUに傾く大きなミスが発生した。 同5分、最終ラインで21歳センターバックのクアンサーが放った無造作な横パスだった。この雑で緩いパスに飛びついたのがマンチェスターUのフェルナンデス。GKケレハーがペナルティーエリア(PA)外まで前進していたところを見定めると、クアンサーの蹴ったボールにダイレクトで右足を合わせて、40メートルのシュートをゴールに叩き込んだ。さらに同22分、18歳MFメイヌーが見事なシュートをPA内左サイドから対角線上に決めて、マンチェスターUが2-1と逆転に成功した。 どうしてもゴールが欲しいクロップ監督はここで攻撃的な采配を見せる。同24分、アンカーの遠藤に代えて攻撃的MFエリオットを投入。その13分後、PA内にドリブルで侵入したエリオットをマンチェスターUのワンビサカが倒してPK判定。これをサラーがゴール左隅に流し込み、同点に追いついた。 2-2のまま試合終了。この結果、リバプールはアーセナルと勝ち点「71」で並んだが、得失点差でアーセナルが首位に立った。クロップ監督は「前半は完全にうちの流れで、15本もフィニッシュした(90分のデーターはリバプールがポゼッション62%、28本のシュートを打ち、9本のマンチェスターUを圧倒)。しかし、後半にミスが出た。PKで追いついたが、その前にも後にもゴールのチャンスがあった。選手たちは懸命にプレーしている。ここから最後まで全力でやるだけだ」と話した。 また、ファン・ダイクは「負けた気分。本当にたくさんのチャンスがあった。前半、最低でも2-0にしておかなければならなかった。後半にミスで同点にされ、その後に少し焦りが出た。ボールロストもあった。それでも多くのチャンスを作った。これは個人的な意見にすぎないが、1-2とリードされても負ける感じではなかった。非常に残念な結果だった」と肩を落とした。
報知新聞社