マレーシア、10日からディーゼル燃料50%値上げ 補助金制度変更で
[クアラルンプール 9日 ロイター] - マレーシア各地のディーゼル燃料価格は10日に約50%値上がりする。政府が一律補助金制度を見直し、貧困層支援に焦点を当てる政策に転換したことが背景。 政府は燃料や食用油など生活必需品に多額の補助金を出している。ただ、近年の商品価格高騰により補助金が政府の財政を圧迫している。 ディーゼル補助金の歳出だけでも2019年の14億リンギから23年には143億リンギに増えた。 政府は先月、今年のディーゼル補助金削減計画により、年間約40億リンギ(8億5324万ドル)の歳出減が見込まれるとし、その分を低所得層に配分すると発表した。 財務省は9日、ディーゼル燃料価格を市場価格に合わせて設定し始めると発表した。マレー半島全域のガソリンスタンドで深夜からディーゼル燃料の小売価格が1リットル当たり3.35リンギ(0.71ドル)に値上がりすると明らかにした。