【MLB】オリオールズ コービン・バーンズ引き留め失敗ならシースまたはフラハティの獲得に路線変更か
昨オフにトレードで獲得したコービン・バーンズがFAとなったオリオールズ。現在はバーンズとの再契約を目指しているとみられるが、すでにブレイク・スネルやマックス・フリード、ギャレット・クローシェらは市場から姿を消しており、バーンズの引き留めに失敗した場合のエース級の先発投手の選択肢はそれほど多くは残っていない。そんななか、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、バーンズの引き留めに失敗した場合のオリオールズの選択肢として2人の投手を挙げている。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ ローゼンタール記者が挙げたのは、パドレスからの放出が噂されているディラン・シースと、ドジャースからFAとなっているジャック・フラハティだ。オリオールズはクオリファイング・オファーに伴うペナルティとしてドラフト指名権を失うことを嫌っているため、ショーン・マナイアやニック・ピベッタの獲得に動く可能性は低いとみられる。シースはトレードで獲得でき、フラハティもクオリファイング・オファーの対象選手ではないため、ドラフト指名権を失うおそれはないというわけだ。 現在28歳のシースはパドレスに加入した今季、33試合に先発して189回1/3を投げ、14勝11敗、防御率3.47、224奪三振をマーク。日本時間7月26日のナショナルズ戦では球団史上2人目となるノーヒッターを達成した。FAまでの保有期間はあと1年。オリオールズは昨オフもFAまであと1年となったバーンズをトレードで獲得しており、もしシースを獲得すれば、バーンズと似た状況でのエース獲得ということになる。 一方、現在29歳のフラハティは今季タイガースとドジャースで合計28試合に先発して162イニングを投げ、13勝7敗、防御率3.17、194奪三振を記録。夏場のトレードで地元球団のドジャースへ移籍し、ワールドシリーズ制覇を達成した。フラハティ自身は残留を希望していたが、ドジャースがスネルを獲得したことで、残留の可能性は極めて低くなったとみられる。なお、フラハティは2023年の途中にカージナルスからオリオールズへ移籍。9試合(うち7先発)で1勝3敗、1ホールド、防御率6.75と結果を残せなかったため、オリオールズがどれくらい積極的にフラハティ獲得を目指すかは不透明だ。 なお、オリオールズはルイス・カスティーヨのトレードについて、マリナーズに問い合わせを行ったことも明らかになっている。球界屈指のマイナー組織を擁し、トレードに使える若手有望株も揃っているため、バーンズの引き留めに失敗した場合は、トレードによるエース獲得を目指す可能性が高そうだ。