『聖☆おにいさん THE MOVIE』原作者・中村光と山田孝之がまさかの映画誕生秘話を公開
12月20日(金) に公開される映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』より、原作者・中村光、プロデューサー・山田孝之、監督・福田雄一による鼎談の模様が公開された。 本作は、〈神の子イエス〉と〈仏の悟りを開いたブッダ〉が東京・立川の風呂なし6畳一間アパートでふたり暮らしをしながら下界でバカンスを満喫している日常を描くギャグ漫画『聖☆おにいさん』(著:中村光/講談社『モーニング・ツー』連載中/既刊21巻)初の実写化作品。『銀魂』シリーズ、『今日から俺は!!劇場版』で知られる福田雄一が監督を務め、イエスを松山ケンイチ、ブッダを染谷将太が演じるほか、豪華キャスト陣が参加している。 原作となった「スクリーンへの長い途(みち)」は劇場映画化のために中村が描いたエピソードであり、『聖☆おにいさん』史上初となる壮大な長編シリーズが元になっている。そんな原作誕生のキッカケについて、プロデューサー以外に“走馬灯に現れる人”としても本編へ出演する山田は「もともとは、僕が過去に先生の『荒川アンダー ザ ブリッジ』の実写映画で“星”を演じさせてもらったことがキッカケです。あとは先生が『勇者ヨシヒコ』シリーズのファンだったこともあり、『福田監督なら安心してお任せできます』と言ってくださったことが大きかったですね」と映画化へ繋がった経緯について明かした。 中村は「『スクリーンへの長い途(みち)』に関しては、最初は山田さんの事務所で書き始めました。山田さんが『ここに椅子がありますよ』とおっしゃって(笑)。その時は紙もペンもなかったので、山田さんが持ってきてくださって『これで書いてください』と……。その時は確か文章だけでしたが、私は注文されて書くことが好きなので楽しかったです」と貴重かつ、まさかの誕生秘話とともに今回の強力タッグが実現したキッカケについて回顧。 福田も原作について「先生の発想が天才だなと。『新しい走馬灯を作る』って普通は考えつかない!」と唯一無二のアイデアを絶賛。福田組といえば、豪華キャスト陣によるコメディに振り切った臨場感たっぷりのアドリブ満載シーンも見どころのひとつ。 本作においてもミカエル役の岩田剛典が突如軽快にラップを披露する姿や、熱血指導で怒鳴り散らす弁才天役の白石麻衣など各キャストの新たな一面を垣間見ることが出来るが、福田組ならではのキャスト陣のはじけ具合について山田は「みんなストレスたまってるんですよ」と笑いつつ、クセ強な登場人物たちに囲まれながらも最後までイエスとブッダをブレることなく演じ切った松山と染谷について、「おふたりとも本当に肝が据わっているなと。何が起こっても、根っこのところが動じないというのはおふたりだからこそだと思います」とコメント。 中村は「私は染谷さんのお顔がすごく神様っぽくていいなと思いました(笑)。松山さんのイエスはもちろん神様っぽい感じもあるんですけど、同時に息子っぽさもあって。お父さんとのやり取りも親子で普通にしゃべってる感じで、それを横で友達=ブッタが見ているみたいな雰囲気があってとてもよかったです」とそれぞれ賞賛し、映画で再タッグとなった福田も「松山くんも染谷くんも僕のファン歴がかなり長いので、おふたりに出てもらって本当によかった!」と改めて主演ふたりへの感謝を口にしている。 中村も「登場人物全員がそれぞれに魅力的で、全員のファンになりました。キャラクターたちが動いているところを、『もうちょっと見たいな……』という気持ちになったので、試写の後は寂しくなってしまいました」とそのクオリティに大満足の様子だった。 <作品情報> 『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』 12月20日(金) 公開