ナント風復活を見据えるカナリア【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
フランスのチームは二度と率いないと誓ったはずが…
常に模範としてきたというナントの新指揮官に就任したグルキュフ。11節を終えて単独2位につけるなど、「ナント風」の復活に向けて好スタートを切っている。(C) Getty Images
開幕前の予想を覆し、リーグ・アンで上位につけているのがカナリアの愛称を持つナント。監督泣かせの会長の下で好スタートを切った新指揮官は、かつて美しいプレーを意味した「ナント風」の復活を見据えているという。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2019年11月7日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― FCナントのウルトラ(熱狂的なファン)がある行動に出たのはリーグ・アン第2節。ホームスタジアムのラ・ボージョワールにマルセイユを迎えた、シーズン序盤の大一番の際だった。 ある行動とは何か。 巨大な横断幕をスタンドに掲げたのだ。そこにはこう書かれていた。 「グルキュフはいつナントを去るでしょう? 以下の3つから選べます。3か月後、6か月後、1年後」 ナントの新監督に就任したばかりの
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