【国民健康保険料】2024年度の上限が106万円に引き上げへ。国保は所得0円でも支払い義務が…アドバイザーが解説
国民健康保険料は支払いが免除されないって本当?
国民健康保険は所得が0円でも免除にはなりません。しかし、支払えない場合はどうすればよいのでしょうか。 退職して所得が0円になってしまっても、前年の所得を基に保険料が計算されるため、支払いが難しくなることが考えられます。 未納になると督促料や延滞金が加算されるため、まずはお住まいの自治体の窓口に相談しましょう。 また、自営業者で確定申告が未申告となっていると、本来受けられる軽減措置が反映されないこともあります。均等割額・平等割額の軽減や未就学児の均等割額の軽減などが適用されるよう、確定申告や住民税申告は漏れずに実施しましょう。
まとめにかえて
今回は国民保険料について確認してきました。国民保険料の上限引き上げが行われましたが、それによって影響を受けるのは、ごく一部の高所得者層であることもわかりました。 2000年の上限は60万円だったのが、今年2024年には106万円と24年間で1.8倍ほどに増加しています。 それだけ医療にかかるお金が多く、財源となるお金の準備に国は難色を示しているのかもしれません。 そういった背景を鑑みると、今後も国民健康保険料や年金の負担は上がっていく可能性も考えられるでしょう。いざそうなった時にでも困らないように、普段から将来に向けて備えていきたいものですね。 家計を見直して無駄な出費を抑えたり、お金に働いてもらう資産運用を活用したりするなど、将来のためにできる準備はさまざまです。 まずは今の自分の状況を振り返り、将来安心した暮らしを実現するために、今後に向けてどういったことに取り組んでいくべきなのかを考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・名古屋市「令和6年度 名古屋市国民健康保険料 概算早見表」 ・厚生労働省「国民健康保険の保険料・保険税について」
菅原 美優