関東一、後半3得点で都立城東を下し関東大会予選へ
令和5年度東京新人戦(新人選手権大会)が18日、都内各地で行われ、第1 地区準決勝で関東一と都立城東が対戦した。 【フォトギャラリー】関東一 vs 都立城東 個人技と連係。長短織り交ぜたパス。そして豊富な運動量で序盤から攻め立てる関東第一。そこを許さなかったのが城東。「相手が個で上ならば、うちはチームで戦おう」と都立城東の石川達也監督。 速いチェックと人数をかけた粘着質の高い守備で跳ね返し、関東第一の攻めを遮断。攻撃ではMF10土佐和咲を起点に一気にカウンターを仕掛け、気が付けば双方、行ったり来たりのオープンな展開に。前半37分、関東第一が至近距離から強烈なシュートを放ったが、これをブロックされ、防がれた。 0‐0で折り返したハーフタイム。手ごたえをつかんだ城東ベンチから「俺らはやれている。いけるぞ」と声があがった。 前半、攻勢を強めながら、及ばなかった関東第一は慌てなかった。後半8分、左サイドMF5岡崎礼暉の突破からFW20佐々木琉空がシュート。このこぼれ球をMF9丘敦也が押し込むと19分にはゴール前の細かいパスからFW15青木恵翔がゴールネットを揺らした。さらに終了間際、中央から抜け出したFW20佐々木が決め、試合は関東第一が3‐0で完封勝利し、決勝進出を決めた。 「前半0-0でいったところでは城東さんもかなり動いていたので、体力的にはこちらが少しアドバンテージはあったと思います。(城東が)疲れたところで、フレッシュな選手を入れて試合を動かせたことがよかった」と総括した関東第一の小野貴裕監督。 無得点で終わった前半から後半3得点決まったのは体力的な問題だけでない。チームナンバーワンの俊足MF9丘の立ち位置を右ウィングバックから後半3トップの右ウィングに替えたことにある。 小野監督は「前半、縦にしかいけず、相手に縦を抑えられると丘選手の持つモビリティ(機動性)を生かしきれませんでした。そこで後半は縦だけではなく、内側に入ったりと、どこにでも動いてもいいようにしました」とプレーに幅を持たせたことがあると説明。 このことで丘自身の得点を含め、ゴール近くでのプレーが増えたことで得点につながったといえる。なお、関東大会予選進出を決めた関東第一は決勝で葛飾野と対戦する。 (文・写真=佐藤亮太)