桂ざこばさん急死 怒って泣いて笑わせた…上方落語界の重鎮が突然の旅立ち 4月30日、愛弟子3人の襲名会見が最後の公の場
晩年は病に苦しんだ。17年5月に脳梗塞で倒れ、リハビリを経て復帰後の21年11月には持病のぜんそくに慢性閉塞性肺疾患を併発して入院するなど闘い続き。それでも毎年1月に大阪・サンケイホールブリーゼで開催される「米朝一門会」では、変わらない、やんちゃな言動で笑いを誘い、ファンを安心させていた。
昨年12月の坂田利夫さん(享年82)、今年5月のキダ・タローさん(同93)、今くるよさん(同76)に続く、関西ゆかりのタレントの訃報。上方だけじゃなく全国民から愛されたざこばさん。表情豊かな語り口で爆笑を誘う姿は永遠に語り継がれる。
■桂 ざこば(かつら・ざこば)
本名・関口弘(せきぐち・ひろむ)。1947(昭和22)年9月21日生まれ、大阪市出身。中学卒業後、三代目桂米朝さんに入門。70年代後半、日本テレビ系「テレビ三面記事 ウィークエンダー」で全国区の人気に。88年に二代目桂ざこばを襲名。代表的なネタは「崇徳院」「らくだ」「蜆(しじみ)売り」など。92年と2003年に「上方お笑い大賞」の大賞を受賞。上方落語協会理事を務め、後進の育成に尽力。16年度芸術選奨の文部科学大臣賞(大衆芸能部門)。次女はタレント、関口まい(41)。