伊藤若冲、岩佐又兵衛ら摘水軒コレクションを大公開『江戸絵画縦横無尽! 摘水軒コレクション名品展』6月28日から
国内有数の江戸絵画を所蔵する摘水軒コレクションを公開する展覧会『江戸絵画縦横無尽! 摘水軒コレクション名品展』が6月28日(金)~8月25日(日)、千葉市美術館で開催される。 【全ての画像】岩佐又兵衛《弄玉仙図》(重要文化財)ほか 岩佐又兵衛《弄玉仙図》(重要文化財)をはじめとする肉筆浮世絵や、伊藤若冲《旭日松鶴図》などの花鳥・動物画を核とする摘水軒コレクション。そのルーツは、江戸時代、柏村(現・千葉県柏市)の名主を務めた寺島家の水戸街道沿いの居宅「摘翠軒」が、当時の文人墨客が集う文化サロンの役割を果たしていたことにある。その寺島家に逗留した幕末の絵師、岡本秋暉(おかもと・しゅうき)の作品をはじめ伝来品を母体としてコレクションを発展させたのだ。 肉筆浮世絵では、菱川師宣、勝川春章、鳥居清長、東洲斎写楽など代表的な絵師の優品が揃う。また、花鳥画や動物画では、伊藤若冲や円山応挙など有名絵師のみならず、江戸中後期を彩った南蘋派や洋風画、逸伝の絵師によるユーモラスな作品まで幅広い。個人コレクションならではの直感的な新美眼や自由さが魅力だ。約100件を選りすぐった過去最大規模となる摘水軒コレクションをお見逃しなく。 併せて、摘水軒コレクションの原点でもある江戸後期の画人・岡本秋暉に焦点を当てた『岡本秋暉 百花百鳥に挑んだ江戸の絵師―摘水軒コレクションを中心に』も同時開催される。孔雀をはじめ鳥の描写に長けた花鳥画を中心に、世界随一の秋暉コレクションを誇る摘水軒コレクションから約100件の作品を選び、その画業を生い立ちから辿る。どちらも存分に楽しみたい。 <開催概要> 『江戸絵画縦横無尽!摘水軒コレクション名品展/岡本秋暉 百花百鳥に挑んだ江戸の絵師―摘水軒コレクションを中心に』 会期:2024年6月28日(金)~8月25日(日) 会場:千葉市美術館