駒大・伊藤蒼唯、地元の出雲駅伝へ「区間賞は最低条件。できればエース区間などを任されたらうれしい」 日体大記録会/陸上
日体大の長距離競技会が29日、横浜健志台キャンパスで行われ、男子5000メートル23組で駒大の伊藤蒼唯(3年)は13分50秒44の組2着に入った。 伊藤は10月14日に行われる「出雲全日本大学選抜駅伝競走」(出雲駅伝、出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前=6区間45.1キロ)に向けて調整のレース。昨季、出雲駅伝では4区区間2位、全日本大学駅伝では5区区間2位で大学三大駅伝2冠に貢献したエース格は「先頭が牽制(けんせい)して一瞬先頭に出るところもあったが、あまり動きを崩さずにいけたので及第点。出雲に向けてはだいぶよかった走り」と振り返った。大学三大駅伝開幕戦の舞台である出雲市出身。2週間後に向けて「去年はあまりいい結果でなかったが、地元で家が近い分、今年はいい走りをしたい。まずは区間賞は最低条件。できればエース区間などを任されたらうれしい」と意気込んだ。 駒大は春のトラックシーズンで苦戦していたが、夏合宿を経て調子を取り戻しつつある。伊藤は夏合宿で主将の篠原倖太朗(4年)の練習に食らいついたといい、「きつかったが意外とうまく取り組めた」と自信をつけた。帰京してからも篠原や1年の桑田駿介らと切磋琢磨(せっさたくま)しているという。28日の「アスレチックスチャレンジ杯」(新潟・デンカビッグスワンスタジアム)では篠原が屋外の5000メートルでは日本学生記録となる13分15秒70をマークし、「一緒に練習をさせていただいている方が学生記録。同じような練習をすれば、おのずとタイムが狙えてくる」と刺激を受けた。 チームはこの日、出走した13人中9人が自己ベストを更新した。「夏を越えてチームとしていい方向に流れてきている。今日見た感じうまく戦えると自分では思っている。出走した人たちは出雲や次の全日本大学駅伝に向けていい流れになりそうな走りを全員やっていた。優勝が狙えるくらいのチーム条件になってきた」と伊藤。藤色の常勝軍団が今年も躍動する。