天下りあっせん問題 松野文科相「信頼損ねた」陳謝
文部科学省の再就職あっせん問題で、政府の再就職等監視委員会が「組織的なあっせん」を認定する調査結果を発表したことを受け、松野博一文科相が20日の会見で、「文部科学行政に対する信頼を著しく損ねたことを心よりお詫びする」と陳謝した。
同監視委員会によって国家公務員法違反と認定されたのは10件。元高等教育局長の吉田大輔氏が、在職中に人事課を通じて早稲田大学に履歴書を送るなどして、退職から2か月後の2015年10月に同大教授に再就職した。前川喜平事務次官も文部科学審議官だった際、OBの再就職あっせんに直接関与していたことが判明した。 同省は前川氏や当時の人事課長ら7人に懲戒処分を行った。前川氏は20日付けで事務次官を辞職した。