【ソフトバンク】山川穂高「朝から晩まで…」 Gグラブ初受賞で感謝する西武時代の〝恩師〟
三井ゴールデン・グラブ賞が12日に発表され、パ・リーグ一塁手部門でソフトバンクの山川穂高内野手(32)がプロ11年目で初受賞を果たした。 【写真】土まみれになってノックを受ける西武時代の山川(2014年) この日、ペイペイドームを訪れた山川は「王会長と最初に食事に行った時に『君はゴールデン・グラブを取りなさい』と。会長からそう言われたことは強く思いながらやったので、こういう結果になって本当にうれしい」とレジェンドからの教えを述べ、喜びを口にした。 そして「会長から言われたのは、もちろんそうなんですけど…」と前置きし、もうひとり名前を挙げた人物がいた。今季は西武で二軍内野守備走塁コーチを務めた黒田哲史コーチ(49)だ。 自身がまだ前所属の西武で一軍に台頭する前の若手時代、ファームで徹底的に守備力を鍛え上げられたのが、黒田コーチだった。山川は「守れないと話にならないと言われて。(当時)打撃練習はほとんどやってない。朝から晩までノック。1、2年目は吐いてましたからね。キャンプでノックを2時間近く、毎日やっていた時は『なんじゃこりゃ』と思いました」と当時を振り返った。 ルーキーイヤーは二軍で一塁、三塁を守り、20失策を記録。守りの基本を学ぶ中で、一番たたき込まれたのは「根性」だったという。 「『守備は数多く受ければ絶対うまくなる』って言われ続けたので。毎日、あれだけ根気よく付き合ってもらって、大変感謝しています」とも述べた。 群雄割拠のプロ野球界で生き抜くために、欠かせない要素である守備。豪快な打撃に注目がいきがちだが、ゴールデン・グラブ初受賞の裏には恩師との特守があった。
松岡直生