【映像】<かく闘う・監督対談>福岡大大濠×大崎 「九州大会と違う戦術」を予告 選抜高校野球
製作・著作/毎日新聞社
第93回選抜高校野球大会(19日開幕)の1回戦注目カードに臨む両監督が戦い方などを語り合うオンライン対談。第3回は、大会史上初の1回戦での九州対決。21日の大会第3日第2試合で対戦する福岡大大濠(福岡)の八木啓伸監督と大崎(長崎)の清水央彦監督は、ともに昨秋の九州大会決勝とは違う戦い方を予告した。 【写真】1回戦で対戦する各チームの主将たち
――相手の印象は。 ◆大崎・清水監督(以下、清水) 能力ある選手が多い。投手は強い球を投げ、打撃もみんな長打を打つ。 ◆福岡大大濠・八木監督(以下、八木) 坂本安司投手と調祐李捕手を中心に粘り強く、隙(すき)を与えない。走攻守でまとまりを感じる。 ――九州大会決勝は両エースが登板しなかった。エース対決の実現は。 ◆清水 調子がいい方を使いたい。もう1回ビデオを見て、右がいいのか左か。(左腕の)勝本晴彦もひと冬越えて良くなっている。勝てる方でいく。 ◆八木 前回敗れているので違う戦いをしたい。ただ、毛利海大が中心のチーム。毛利が先発すると思う。 ――理想の展開は。 ◆清水 バンバン打って点差を広げたいが、力がない。いかに守って負けない野球を展開できるか。 ◆八木 理想は終始リードだが、そうはならないはず。競った展開でも先手先手を取りたい。
――キーマンは。 ◆清水 内野の要の村上直也。周りが下級生ばかりなので、統率して守り切れれば。 ◆八木 毛利と川上陸斗。バッテリー中心にしっかり試合を作ってほしい。 ――警戒する選手は。 ◆八木 坂本投手。いかに打つかを考えている。 ◆清水 毛利投手と、打者では山下恭吾選手。九州大会でホームランを打たれた。
――両チームとも下級生がスタメンにいる。若さや勢いなど、どんな形で出るか。 ◆清水 正直、物足りなさがある。どのチームも同じだが、コロナ下で試合をこなせていない。今季も県外とできていない。未知数で、非常に心配だ。 ◆八木 秋は怖いものなしでやれていたが、ひと冬越えて野球の難しさを感じてきた。不安はある。 ――再戦が決まった時の心境は。 ◆清水 くじでこうなったので。九州以外のチームと戦えるまで頑張りたいとモチベーションになっている。 ◆八木 次は勝つぞ、とチーム全体がまとまった。 ――清水監督は挑戦を受ける立場になる。 ◆清水 九州大会決勝はともにエースを出していない。同じチームとやる感覚はない。