かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは【特別再掲 大谷翔平インタビュー】#6
結果よりも大事なのは…
「う~ん……簡単に言うなら打てそうな気がする打席が少ないと。飛躍的に多くなってきてはいますけど、極端な話、全打席、打てそうな気がして凡退してしまうのと、打てなさそうな気がしてもヒットになるのとでは全然違うので。ボールの見え方もそうですし。僕としては打ち損じているくらいの方がいいかなと思う。結果よりもです」 ーー打席に入るときに自分の準備ができているかどうかということ? 「打席に入ったときにもう、すでに勝っているか、勝っていないかの話です。打つ打たないは結果としてありますけど、打席に入ったとき、ピッチャーと向かい合ったときに打てそうな気がするとか、そういう感覚の勝負の中で勝ってる打席が多くはなっていますけど、まだ少ないんじゃないかと」 ーー100回打席に入ったら、100回勝てそうな感覚になるのが理想? 「それが一番ですね」 ーー課題を克服するために昨オフは体重を増やしていましたけど、このオフ、何か考えていることはありますか。 「そこは引き続きやるとは思いますね」 ーー1年前以上にもっと体を大きくしたいということ? 「単に食べて太るという話だったら、10キロ、15キロ、2、3カ月のオフの期間に増やすのは結構、簡単だと思うんです。けど、単純計算、筋量だけ増やしていくとなると、2キロとか3キロとか……3キロまでいかないですね。2キロとかそれくらいが限度です。1回増量したからといって、次の年にやらなくていいということにはなりません。増やせて2、3キロ。毎年積み重ねていく段階で、やっと5、6年したときに、10キロ単位であったりといった成果が出てくるというだけのことです。シーズン中になれば筋量も落ちますし、若干、リセットした形でオフに入らなければなりません。それはオフになれば毎年、現役の間は永遠の課題だと思います」 ーーそうやって自分の中の課題をある程度、クリアしたときにメジャー挑戦するのですか。 「それは分からないですね。どのタイミングで自分がそう思うのかというのは分かりません。ただ、小さいころからそこの舞台でやってみたいという気持ちはもちろんもっていましたから。それがいますぐという感覚ではないですし、今年1年やってどう思うのかも分かりません」 (おわり)
【関連記事】
- 【特別再掲 大谷翔平インタビュー①】十歳の大谷が語っていた「理想の二刀流」、“投打のどっちが好きですか?”の「答え」とは
- 【特別再掲 大谷翔平インタビュー②】二十歳の大谷が最も参考にしていた選手とは?「2、3点先にあげたら厳しいと思わせる雰囲気がある」
- 【特別再掲 大谷翔平インタビュー③】大谷が語っていた理想の打者への成長プラン…「欲ではないですけど、変なものが出てくる。ですから…」
- 【特別再掲 大谷翔平インタビュー④】22歳なのに“外出許可制”…大谷が語っていた「プライベートな欲求」「目標」「車」
- 【特別再掲 大谷翔平インタビュー⑤】大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」