大阪桐蔭、東海大菅生…秋の地区王者ひしめくCゾーン センバツ
第95回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内であり、対戦相手が決まった。 【センバツでの相手は? 組み合わせ抽選会での主将たち】 Cゾーンには昨秋の明治神宮大会出場校が最多4校入り、21世紀枠は2校。話題性に富んだゾーンとなった。明治神宮大会を連覇し、春連覇を狙う大阪桐蔭がリードしているが、沖縄尚学、東海大菅生、クラーク記念国際の他の地区王者組も実力は申し分ない。 大阪桐蔭と敦賀気比は過去にも激戦を繰り広げた初戦屈指の好カード。2014年夏と15年春の過去2回の甲子園ではいずれも準決勝で対戦し、戦績は1勝1敗だ。 大阪桐蔭は世代ナンバーワン左腕・前田悠伍を筆頭に速球派右腕・南恒誠や1年生右腕・南陽人ら投手層が厚い。打線も上位から下位まで切れ目はないが、前回のセンバツでチーム1大会通算最多となる11本塁打を放った前チームに比べるとやや小粒。敦賀気比は右腕・辻晶太が粘り、ロースコアの展開に持ち込めるか。 大会初日に登場する沖縄尚学は強力打線が持ち味。昨秋の公式戦のチーム打率4割7厘は出場校トップだ。主要選手トップの打率6割7分6厘の1番・知花慎之助や19打点を挙げた中軸の仲田侑仁ら上位打線は抜群の破壊力を誇る。対戦する大垣日大は右腕・山田渓太が相手打線を封じられるかが焦点となる。78歳の阪口慶三監督の采配にも注目したい。この勝者と対戦するのがクラーク記念国際。3通りの腕の高さを使い分ける投法が特徴の右腕・新岡歩輝の出来が鍵を握る。 東海大菅生は190センチの長身本格派右腕・日当直喜が大黒柱。マネジャーも含めて出場校最少の部員13人で挑む21世紀枠の城東は機動力でかき回し、日当のリズムを崩したい。 能代松陽と石橋はいずれも県立校の初出場対決だ。能代松陽は最速144キロの右腕・森岡大智を中心にバッテリーが安定している。21世紀枠の石橋は軟投派左腕・藤巻翔汰、右腕・入江祥太の継投で粘りたい。【大東祐紀】 <Cゾーン> 【第1日】 大垣日大―沖縄尚学(15時半) 【第3日】 敦賀気比―大阪桐蔭(14時) 【第4日】 能代松陽―石橋(9時) 【第5日】 城東―東海大菅生(14時) 【第7日】 クラーク記念国際―大垣日大と沖縄尚学の勝者(9時) ※カッコ内の時間は試合開始予定時刻