王子の屋敷 中城御殿復元へ起工式
首里城とともに再建が計画されている王家の屋敷「中城御殿」の起工式が2日、行われました。 「中城御殿」は、琉球王国時代、国王の後継ぎとなる王子が住んでいた屋敷です。建物は沖縄戦で焼失しましたが、戦後の発掘調査で跡地から遺構が見つかっています。 県は那覇市や沖縄美ら島財団と琉球王国の歴史や文化の発信に向けて中城御殿の復元を進める方針でおととい、起工式が執り行われました。 ▽中城御殿跡地検討委 田名真之委員長: 「首里城、そして中城御殿というかたちで、首里の街に沖縄の歴史と文化を、二つのポイントで聖地歩きのようなものが出来上がってくるかたちで整備をしていただきたい」 ▽古都首里のまちづくり期成会 仲里朝勝常任理事: 「本当にいいなと。本当にレールに乗ったなと。目玉二つですよね、首里城と(中城御殿)来られる方の意見もぜひ聞いて反映をどんどんしてほしい」 計画では復元された中城御殿で国宝などの美術工芸品や尚家の関係資料を展示、収蔵するほか、首里城公園から龍潭の側を通って中城御殿につながる道、「松崎馬場」の整備も予定されています。 ▽尚本家第23代当主 尚衛さん: 「きちんと元に戻していただきたいという気持ちはずっとあったのでようやくという気持ちで安心した。少しずつでも琉球王国時代の建物が復元されていくということは非常に喜ばしいことであるし、それが一つ一つ沖縄の歴史になっていく」 中城御殿は来年秋の完成を予定しています。
沖縄テレビ