“自民党系”同士が票の奪い合い 立憲vs.維新で“反自民票”も 注目選挙区・東京9区の選挙戦
日テレNEWS NNN
政治とカネをめぐってペナルティーを受けた与党系と、政権交代を目指す野党系が入り乱れる、注目選挙区の選挙戦を追いました。 【画像】自民、新たに6人“非公認” 基準は「勝てるかどうか」……処分対象外、不出馬でも非公認 「非公認を多く見せたい」指摘も ◇ 11日、都内のビルに入っていったのは、菅原一秀元経済産業相です。今回、東京9区で立候補する意向を固め、支援団体に挨拶まわりを行っていました。 菅原氏といえば、3年前、選挙区の有権者に「祝儀」や「香典」名目の現金を配るなどして有罪が確定。3年間の公民権停止となり、今年7月、公民権が回復。選挙に立候補できるようになったばかりですが… 練馬区の支援者 「ここ何年かは菅原先生、いろいろありましたけど、国会議員になる前からずっと地域のことに関して、我々の話も聞いてくださいますし、(菅原)一秀さんをずっと応援しています」 9日には、自民党への復党も認められた菅原氏。
元経産相 菅原一秀氏 「私自身、地元の祭りや盆踊りに会費を出した、そのことでおとがめを受けました。そのことで私は自ら衆院議員を辞めました。政治家としてやっぱりけじめをつけた」 ただ公認はもらえず、無所属での挑戦となります。 一方、同じ選挙区には自民党に所属する、旧安倍派の今村洋史元衆院議員も立候補予定です。政治資金収支報告書に220万円の不記載があったものの、党からの処分はなし。ところが…
元衆議院議員 今村洋史氏(11日午後) 「青天の霹靂(へきれき)ではあったんですけれども、9日に小泉選対委員長からお電話いただきまして、公認にはならないと」 選挙直前になって、自民党から急きょ非公認を言い渡されました。 無所属 今村洋史氏 「一番残念だったのはこれ(ポスター)ですね。これ、もう使えなくなりました。選挙区での公認をいただいていれば、自民党公認として張れる。無所属だと張れないんです」 発注済みの選挙はがきも、ただの紙切れになってしまったほか、過去に張っていたポスターも、1枚1枚はがしてまわる必要があるといいます。 “自民党系”の候補が、ぶつかることについて聞いてみると… 無所属 今村洋史氏 「1人しか選ばれないっていうところがありますので、互いを思っていても、やはりそこは、胸を借りる形でも戦っていかなきゃいけない」 菅原氏は… 無所属 菅原一秀氏 「どなたかとの戦いではなく、有権者に判断していただく」 ◇ 自民系の2人が票を奪い合う展開となる中…