「ぐるぐるすべり台さん、ありがとう」 福島県郡山市の柴宮幼稚園児 設置40年…老朽化でお別れ会
福島県郡山市の柴宮幼稚園で、約40年にわたり園児らに愛されてきた滑り台「ぐるぐるすべり台」が老朽化に伴い、8月1日に撤去される。19日、滑り台と園児とのお別れ会が開かれ、子どもたちが愛着のある遊具に感謝の思いを伝えた。 滑り台は1983(昭和58)年の幼稚園創立当初に園庭に設置された。約4・9メートルの高さから回転しながら滑り降りる楽しさから、長年、園児の人気を集めてきた。 お別れ会には年長児約60人が参加した。渡部浩一園長が遊具撤去の理由を説明した。園児代表の原美月さん、久下結芽加(ゆめか)ちゃん、根本蘭乃亜(かのあ)ちゃんが「ぐるぐるすべり台さん、とても楽しく遊ぶことができました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。 滑り台は園児や卒園生らが思い出などを寄せた約70枚のメッセージカードで飾られた。園児が一人一人登り、最後の滑りを笑顔で楽しんだ。園児全員で「さようなら」と声を合わせ、滑り台に力一杯手を振っていた。
(郡山版)