多浪で「上智神学部」受験コスパに固執した彼の改心。現役で静岡大に推薦合格したものの、浪人を決意した理由
習い事は一切したことはなかったものの、公立中学校に進んでから最初の定期テストでは400/500点程度をとり、クラスで5/30番程度の成績だった西村さん。しかし、中学で新たに学ぶことになる英語ができずにどんどん成績は下がってしまいました。 ■英語でつまずき勉強で楽をしたいと思う 「be動詞からつまずいてしまい、いつも定期試験では10~20点しか取れませんでした。中学2年生くらいからは『さすがにやばいな』と思って英語の対策をするようになり、平均点は取れるようになったのですが、中学3年生の最後のほうで学年でなんとかギリギリ真ん中の成績に残れたくらいです」
成績が上がらずに苦労していた西村さんは、自身が3人きょうだいの末っ子で、兄・姉の大学受験の苦労を見てきたことで、少しでも勉強面で楽ができないかと考えます。 そこで彼は、そこまで受験勉強をする必要のない地元の偏差値45以下の商業高校に進学し、推薦で大学に進学しようと決意しました。 「当時は楽するために、努力しない努力をしようと考えていました。地元の公立高校の大学進学実績を全部調べたときに、商業高校や工業高校からいい大学にたくさん進学していることに気づいたのです。そのため最小限の努力でいい大学に入るため、ほぼ勉強をせずに推薦入試を使って高校に進学しました」
入学した商業高校では、受験に必要な科目である英語・国語・数学などの授業はほぼ行われず、簿記や会計などの専門的な科目を週に8コマ程度こなす生活を過ごしました。 高校に入ってからも学校の授業を受けるくらいで、自主的にほぼ勉強らしい勉強はしなかった西村さん。成績は、多少変動はあったものの、ずっとクラスで10/40位程度をキープしていました。 決して悪くない順位で、内申点も高かったそうですが、目指していた関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)の指定校推薦を取ることはできませんでした。