4人のビリーがエモーショナルなダンスで圧倒!ミュージカル『ビリー・エリオット』開幕
ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の本公演(東京建物 Brillia HALL、8月2日~10月26日)の開幕を控えた8月1日、プレスコールと取材会が行われた。 スティーヴン・ダルドリーによる同名の映画をミュージカル化。1980年代のイギリス北部の炭鉱の町を舞台にした物語で、バレエダンサーを志す少年ビリーと彼を取り巻く大人たちの姿を描く。幼い頃に母親を亡くしたビリーは、炭鉱夫の父と兄、認知症の祖母と暮らしている。強く育ってほしいと願う父にボクシングを習わされているビリーだったが、ある日、バレエ教室のレッスンを目にしたことで、人生が大きく変わっていく。 2005年に初演されると世界中で愛されるミュージカルとなり、日本でも2017年に日本人キャストで初演され、2020年には再演。今回は4年ぶりの上演となる。 主人公のビリーを演じるのは、1375人が参加したオーディションを勝ち抜いた、浅田良舞、石黒瑛人、井上宇一郎、春山嘉夢一の4人。プレスコールでは、エモーショナルなパフォーマンスを披露すると、「今後ももっとお客様を感動させられるように頑張りたい」と声を合わせた。
3度目のビリーの父親を演じる益岡徹は、2日からの本公演を控え、「大きな航海が始まるんだっていう自覚をより強く持って始めることができる」としみじみ。 すでに27日からオープニング公演が始まっている。 今回から加わった濱田めぐみはビリーにバレエを教えるウィルキンソン先生を演じる。「演じているというよりも、全員でビリーたちを応援しているような錯覚がある。こういう舞台ってなかなかないんじゃないかなって思います。これからいろんな発見やら子どもたちの成長やらを見れるのが楽しみ。お客様と共に一緒に楽しんで、育てていきたい」 同じくウィルキンソン先生を演じる安蘭けいは2020年にも出演。当時はコロナ禍での上演だったとしたうえで「お客様がウワーっと言ってくださる声に鳥肌立っちゃって。私もうれしいけどビリーたちは本当にうれしいだろうと思います。子どもたちと一緒に成長できたら」と、笑顔を見せた。 益岡と同じ父親を演じる鶴見辰吾は稽古の様子を聞かれると「幸せな稽古期間でした。産業革命以来のミュージカル革命といっていいぐらい。ダンスのセッション、歌のセッション、芝居のセッション……いろんなセッションがあって、授業を履修するみたいに作り上げていきました。みんなが最終的に集結して物語を作っていく工程は経験したことがなくて刺激を受けました」。ただ、何よりも刺激を受けたのは子どもたちだとし、「僕たちが子どもたちの成長を見るようでいながら、実は子どもたちに引っ張られて、成長とまではいかないんですけども進化していく、そういう形のカンパニーでした」と振り返った。 安蘭は、本作のキャッチフレーズである「人生を変えるミュージカル」と強調すると、「すごく大きく変わるかっていったら……人それぞれ。絶対に受け止めるメッセージがあると思います。このミュージカルを見たから得られるものが本当にたくさんあると思うので、それを受け取りに劇場に来ていただきたいなと思います」。 鶴見も「ご覧になったお客さんの心に響く素晴らしいもの。私も毎日見ていたくて、自分が出てない時、空いてる席でどうにか見せてもらえないかって思ってるぐらい。自分で作ったものを自分で見たくなる……それぐらい本当にいい芝居です」とアピールしていた。 東京公演の後、大阪公演がある。日程は、11月9~24日で、SkyシアターMBS。