鈴木誠也、今回のトレード騒動でカブスと溝か…DH専任への“不満”が理由で地元メディア「来夏までのトレード移籍」を予想
ドジャースは27日(日本時間28日)、チームからFAとなっていたテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)と3年総額6600万ドル(約104億円)で延長契約に合意した。 ◆畠山愛理さん、「誠也Jr.」だっこでスマイル【写真】 11月のワールドシリーズ優勝パレードの直後、ヘルナンデスはスピーチで歓喜の涙を流し、ドジャースとの再契約を熱望したが、現実は契約交渉が難航。その影響もあり、カブスの鈴木誠也外野手(30)がドジャースへトレード移籍する可能性が、米メディアで盛んに取り上げられていた。 鈴木とカブスの契約には、全球団への移籍を拒否できる『完全ノートレード条項』が盛り込まれているが、ウルフ代理人が鈴木自身は「しかるべき状況ならばトレードに応じる姿勢だ」と明かし、ホイヤー編成本部長も「どのチームならばトレードを了承してくれるのか」と、鈴木側に持ちかけていた。 さらに、鈴木は8月中旬からほぼDHに固定されたが、同代理人は「セイヤはキャリアのこの段階でフルタイムのDHになりたがっていない」と明言し、「セイヤが大リーグに来るときに『うちでDHをやってくれ』と言われれば、そのチームとは契約しなかったはずだ」とぶちまけた。 そのため、カブス地元メディアのCHIシティースポーツはこの日、「鈴木誠也の不満が導く先は、来夏(トレード期限の7月31日)までのトレード移籍になる可能性は高い。現時点でのトレードに関しては、相手球団がモンスター級の見返りを差し出さない限り、実現しないだろう」と予想。これを回避する道は「来季のカブスが夏まで優勝争いすることだ」とした。 また、米BVMスポーツも「最初からテオスカー・ヘルナンデスはドジャースとの再契約が既定路線だった。だが、交渉が長引いたせいで、鈴木誠也を巡るドジャースとカブスのトレードという『たわ言』が、ずっと尾を引いた」と報じた。 結果だけ見れば、大山鳴動してネズミ一匹―。だが、その最大のとばっちりを食らったのが鈴木だった。
中日スポーツ