広島・坂倉 80打席ぶり待望の一発「いい感じで振り抜けた」 好守に好リードも見せた
◇セ・リーグ 広島5－1ヤクルト（2024年6月26日 マツダ） 悩める広島・坂倉に待望の一発が飛び出した。6番捕手で4試合ぶりに先発。1点差に迫られた4回1死で、ヤクルト・小川が1ストライクから投じた内寄り高め直球を振り抜くと、打球は右翼席へ吸い込まれた。 「自分のスイングを心がけた。いい感じで振り抜けたし、追加点が取れて良かった」 5月18日の巨人戦以来、実に80打席ぶりの4号ソロ。“打てる捕手”と評された26歳も今季は極度の不振にあえぎ、目下の打率・204。先発を外れる試合が増え、正捕手の看板は色あせつつある。 「数字を気にしても仕方ない。チームが勝つために何をしたらいいかを考えながら、自分のやるべきことをやるだけかなと思う」 守備でも奮闘した。好投の九里をリードで引っ張ると、5回無死一塁では送りバントを試みた小川の打球を素早く処理し、2―6―4の転送で併殺完成。「矢野が大声で呼んでくれたので自信を持って投げた」と汗を拭った。新井監督は「いいものを見せてくれた。打撃の状態も間違いなく上がっている」と巻き返しを期待した。
