アルファードやキャストのパクリは健在!? でも全体レベル高くなった? チャイナデザインのイマ
中国自動車デザインのイマ
かつて「中国車=コピー車(パクリ)」というイメージを持つ人がいました。 現在では、デザイン、性能など世界の自動車メーカー・ブランドに匹敵するレベルも見られますが、一方では未だにパクリデザインもわずかに残っています。 中国車デザインのイマはどうなっているのでしょうか。 【画像】「えっ…!」これが「アルファードミニ」 パクリな画像を見る(30枚以上)
世界的な電動化の流れもあり、中国の自動車産業はここ数年で目まぐるしく成長しました。 内外ともにクルマ自体のクオリティが向上しただけでなく、お手頃な価格をもって先進国各国の乗用車市場に次々と参入、消費者にとっての新たな選択肢のひとつになりつつあります。 これは日本も例外ではありません。販売台数ベースでは世界一のEV(含PHEV・BEV・FCEV)メーカーの「BYD(中国語名:比亜迪)」は2023年3月より日本でも乗用車の販売を開始、参入初年で1511台を販売しました。 クルマとしての質以外に、デザイン力も大幅に向上しています。 ひと昔前まで「中国車=コピー車」のイメージは根強く、今では世界中の自動車メーカーと肩を並べる規模を誇るトップランナーの中国メーカーも、みんな最初はコピーの色合いが強いものでありました。 例えば、先述のBYDが2008年に「世界初の量産PHEV」として販売した「F3」も当時のトヨタ「カローラ」との類似性が指摘されていました。 また、2009年ごろに少量生産した2ドアコンバーチブル「S8」はフロントがメルセデスベンツ「CLK」。 初のミニバン車種「M6」はトヨタ「エスティマ」のコピーとも言われていました。 また現在は世界各国にSUVを輸出したり、BMWと合弁会社でミニの純電動モデルと生産したりする「グレートウォール(長城汽車)」も、2007年発売のコンパクトカー「ペリ」がフィアット「パンダ」に酷似しているとしてフィアットより法的措置を取られたこともあります。 コピーはエクステリアだけでなく、内部もコピー元と同じ設計にしている例も多く、コピー元のクルマ専用設計の社外サスペンションがコピー車にも装着できることは珍しいことではありませんでした。 ですが、いつまでもコピー車を作っていられるわけではありません。