難しい国際大会の戦い【立浪和義の超野球論】
過酷な条件の大会
プレミア12・1次ラウンド第1戦で3安打と活躍を見せた広島・菊池選手
プレミア12が開催されています。今回は11月5日、1次ラウンドの初戦、ベネズエラ戦が終わったところで書いていますが、最終的には逆転勝利を飾ったとはいえ、途中まではかなり重い雰囲気の試合になりました。 正直、選手の疲労度を考えると、大変難しい時期だと思います。長いペナントレースもそうですが、特にCS、日本シリーズと戦った選手に、そのあとさらに真剣勝負というのは、肉体的にも精神的にも、かなり酷なことです。東京オリンピックの前哨戦として、勝敗はもちろん大事ですが、ケガには十分気をつけながらやってほしいと思います。 私は2013年のWBCでコーチ経験がありますが、国際大会というのは、いつもの公式戦とまったく違う雰囲気があります。環境的にもボールや審判のジャッジもそうですし、今回であれば台湾の球場はずいぶん下も荒れていたようです。選手も慣れるのに苦労しているはずです。 実際のプレーでも相手の情報は映像やデータしかないはずです。バッターであれば、投手の持ち球などは分かったとしても、実際に打席に入らないと・・・
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週刊ベースボール