掛布雅之氏 森下が本調子になれば4番を試してもいい 近本の適任はやはり1番
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神4―1西武(8日・甲子園) 森下の打撃の状態が上がってきた。4番の近本の存在が大きい。相手のマークが薄くなり、ストライク勝負してくれている。4番打者は打線の中心として、前後の打者を生かす役目がある。その役割を果たせるのは、岡田監督も今は近本しかいないと感じているはず。 だが今後、森下が本調子になったと見れば、近本を1番に戻して、森下の4番を試すのも手だ。5回1死一、三塁の3打席目の中前適時打は、犠飛狙いでセンターから右方向を意識していたように見えた。中心打者としての状況判断もできるようになっている。 近本はやはり1番が適任だ。4番だと自分で決めにいく意識が強すぎて、彼の野球のリズムが崩れてしまう。昨季の日本一の原動力となった中野との1、2番が、理想の並びだろう。3番は左打者が3枚並ぶものの前川で問題ない。 4番・森下が機能するかどうかは、5番の佐藤輝もカギを握る。1軍復帰2戦目は打撃に意図が見えなかった。まずは「速いストレートを仕留める」という強い意志を持ち、打席に立つべきだ。(掛布 雅之)
報知新聞社