健大高崎・青柳監督「甲子園で優勝するなんて夢のよう」 センバツ
第96回選抜高校野球大会は31日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で決勝があり、健大高崎(群馬)が3―2で報徳学園(兵庫)に競り勝ち、春夏通じて初の甲子園優勝を果たした。 【激闘の決勝戦を写真で】健大高崎-報徳学園 健大高崎の青柳博文監督の試合後のコメントは次の通り。 ◇石垣の完投、考えず ◇健大高崎・青柳博文監督 石垣の完投は考えていなかった。最後抑えられるのは佐藤だけだと思っていたので、最後(九回)行かせた。私は群馬県で生まれ育ったので、100年の記念の大会で地元に優勝旗を持って帰れることは非常にうれしい。 まさか甲子園で優勝できるチームになるとは思わなかったので、夢のよう。この子たちは「日本一を取る」という信念のもとでやってきたので、このチームでは(日本一を取りたい)と思っていたが、いざ優勝すると、実感があるような、ないような感じ。 (石垣が起用に応えた好投)力まずに変化球でストライクが取れて、インコースとアウトコースを投げ分けられたことが大きい。想定外の成長というか、この大会の5試合で戦い方を覚えた。今後に向けて非常に大きな収穫になった。 元々、能力の高い選手が泥臭く、チームのために戦うという意識でまとまってくれた。自分のためにじゃなくて、個から束になって戦えるようになったのがこのチームの強さ。主将の箱山は、新チームになって1カ月くらいたった頃、練習試合などでも負けてばかりで主将を辞めたいと言ってきたこともあったが、諦めずによくまとめてくれた。 (次は夏。春夏連覇を目指す)夏は必ずしも甲子園に出られる保証はない。実際に選抜で優勝しても、夏の甲子園には出られなかったチームはある。うちもここ数年、夏に勝てていないので、何とか勝てるように今、この瞬間から切り替えて夏に向けて強い精神力をつけられるようにやっていきたい。