河川氾濫、道崩れ通行止めで帰宅困難の従業員も 珠洲の飲食店店主「今夜は店に泊まる」
線状降水帯の発生に伴う大雨で、河川の氾濫や土砂崩れなどが発生している石川県珠洲市。同市三崎町で古民家レストラン「典座(てんぞ)」を営む坂本信子さん(55)は21日、取材に応じ周辺の被害状況について語った。 【写真】「せっかくの復興やり直し…」大雨となった石川県輪島市の様子 坂本さんはこの日、同業者と作った合同会社で市中心部に今月オープンさせた仮設店舗「すずなり食堂」に、仕込みのため未明から入っていた。 雨の予報ではあったが、「こんなことになるとは」。市内のあちこちで河川が氾濫、道が崩れて通行止めになっており、小降りになった隙に様子を見に自宅に戻った際も、自宅前の川が氾濫していたため、山側から回ってたどり着いたという。 自宅も仮設店舗も幸い無事だが、従業員には帰宅できない人もいるため、今夜は4人で店に泊まるという。「また通れなくなった道がどのぐらいあるのか…」と気をもんだ。