慰霊碑を前に営まれた日中悠久平和祈願祭（与謝野町滝・シルクのまち　かや）

　太平洋戦争中に京都府与謝野町の「大江山ニッケル鉱山」に強制連行されて亡くなった中国人12人を追悼する「日中悠久平和祈願祭」が9月29日、同町滝の道の駅「シルクのまち　かや」であった。参列者約50人は鉱山近くの慰霊碑の前で平和への思いを新たにした。 　鉱山には中国人約200人が中国河南省などから連行され、過酷な採鉱労働に従事した。戦後間もない1946年から、亡くなった中国人を弔う慰霊祭を地元住民らが営んだ。現在は京都府日本中国友好協会が引き継ぎ、同祈願祭を行っている。 　40回目となる祈願祭には同協会や行政関係者のほか、中国駐大阪総領事館の魏有美副総領事が出席。江原英樹副会長（87）は「二度と戦争の惨禍を起こさぬよう深く誓い合い、日中の友好関係を一層発展させなくてはならない」と述べた。 　最後に参列者は慰霊碑に献花し、12人の冥福と平和を願った。