食後にだるくなる7つの原因とその予防策
食後のだるさは誰しもが経験すること。たくさん食べたあとはとくにそう。例えば、サンクスギビングデー(感謝祭)のご馳走をがっつり食べた後で、ちょっと横になりたいという衝動に駆られたことがない人なんて、むしろいないのでは? でも、食後が常にだるいとなれば話は別。疑問に思えてくるのも無理はない。 【写真】食べ過ぎをリセット!作り置きしておきたいヘルシースープレシピ10選 ここではっきり言っておこう。食後のだるさは一般的によく起きる現象であり、「食後の傾眠」として知られている。バージニア州にあるクリニック「Charlottesville Neurology and Sleep Medicine」の睡眠医学の専門医であり神経科医のW・クリストファー・ウィンター博士に言わせれば、これは「食後のだるさ(Food coma)」を表す響きのいい用語だという。「いっぱい食べた後にだるさを感じるのは極めて普通のことです」とウィンター博士。 「普通でないのは、毎食後にだるくなる場合です」と話すのは、『The Little Book of Game-Changers』を著書に持つ管理栄養士のジェシカ・コーディング。「これは、あなたがなにを食べているか、どんな基礎疾患を持っているかに起因しています」。食後に体がだるくなるのには基本的に理由があり、医療機関で原因を調べたほうがいいケースもあるという。では、食後のだるさを引き起こす主な9つの原因をアメリカ版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。
いっぱい食べた
お腹いっぱいに食べると眠くなるという声をよく聞くけれど、『The Small Change Diet』の著者で管理栄養素のケリ・ガンスによれば、これは実際に起こる現象であり、アミノの酸トリプトファンと、幸せホルモンのセロトニン、脳内で分泌される眠りを誘うホルモンのメラトニンが相互に関与する化学的な変化が起きている結果なのだという。 「トリプトファンはセロトニンの前駆体であり、これは私たちが普段食べている多くの食品に含まれています。セロトニンは体内で作られるメラトニンの前駆体で、眠気をもたらすホルモンです」とガンス。「食べる量が多ければ多いほど、メラトニンの分泌量が増える可能性があります」。これが、普段よりいっぱい食べたときに体がだるくなってしまう理由。実際にトリプトファン(七面鳥など)やメラトニン(チェリーなど)が多く含まれる食品はあるけれど、やたらと眠くなってしまうのは一般的に食べる量に起因している。