等級を譲ると安くなる? 自動車保険を安く抑えるポイント
新生活が始まる春。自動車必須になる地方へ転居、自動車運転が必須の仕事に就くなど、自動車購入の機会が増える時期です。自動車購入=自動車任意保険加入ですが、初めて免許を取ったばかりの若年層の自動車保険料は、驚くほど高いことは周知の事実です。家計負担を少しでも軽くするポイントを解説します。 【画像】自動車保険料の仕組み
自動車保険料を決める仕組み
自動車保険の保険料を決める要素には、さまざまなものがあります。いくつかあげてみましょう。 1.車種、型式 家庭で一般的に乗られる車としては、自家用普通乗用車・小型乗用車・軽四輪乗用車などですが、この自動車ごとに型式があり、型式ごとに決められた料率クラスで保険料が決められています。 型式別料率クラスは、損害保険料率算定機構が、車ごとの損害率から毎年算出し見直しを行っています。ファミリー層向けの車は事故が少なく料率クラスが低い傾向がありますが、軽自動車で人気の高い車は、販売台数が多いだけに、損害率が高くなり、料率クラスが高くなるような傾向もあります。 2.運転者の範囲、運転者の年齢条件 自動車保険では主に運転するひとを記名被保険者といいます。基本になるのは記名被保険者の年齢ですが、家族など同じ車を共有して運転する場合、一番若い人の年齢に合わせて年齢条件を設定します。年齢条件は保険会社により若干違いますが、年齢を問わず補償、21歳以上補償、26歳以上補償、35歳以上補償と4段階区分が多くみられ、35歳以上が一番安くなります。 ただし、35歳以上の区分の中でも、事故リスクが高くなる60歳以上は、5歳または10歳刻みで保険料が上がっていく仕組みも取り入れられています。 年齢条件の他に、運転するひとの範囲を決める運転者限定もあります。記名被保険者のみ運転する本人限定、本人配偶者限定、家族限定、限定なしなどの区分です。運転者の範囲は狭いほど保険料が安く、限定なしが高くなります。 3.各種割引 先進環境対策車割引、衝突軽減ブレーキ装備など、自動車の装備により割引が適用されることがあります。初度登録年月から4年以内に適用される新車割引、福祉車両割引、ゴールド免許割引など、各保険会社で若干違いますが、様々な割引があります。 4.等級別料率 個人の自動車契約では、1~20等級および無事故・事故有の区分による、保険料の割引・割増があります。この等級別料率が、自動車保険の保険料を決める中で一番大きな要素といえます。等級の割増引率は下表のとおりです。