住宅ローン詐取容疑で3人逮捕 街頭アンケートで得た個人情報悪用か
金融機関から住宅ローンの融資金約2900万円をだまし取ったとして、警視庁は、自営業の高根沢直人容疑者(42)=東京都杉並区=ら男3人を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 警視庁は3人が2019年4月~24年5月、約120人に住宅ローンを契約させ、計約33億8千万円をだまし取ったとみている。 捜査関係者によると、3人は他の者と共謀して22年12月~23年2月、不動産投資目的なのに居住目的と偽り、20代男性に住宅ローンを申請させ、神奈川県内の金融機関から2890万円をだまし取った疑いがある。 金融機関への説明で「親に一人暮らしを勧められた」などと男性にうそを言わせたり、男性の住民票を一時的に移させたりして、居住用だと信用させていた。融資額から物件購入額を差し引いた約2千万円を分配していたという。警視庁は男性についても詐欺容疑で立件する方針。(福冨旅史、三井新) ■路上で突然アンケート 6600人の個人情報入手か 3人は約120人に住宅ローンを契約させたとされる。なぜ、ここまで多くの契約者を募ることができたのか。 捜査関係者によると、警視庁が押収した「名簿」には、約6600人分の個人情報が記載されていた。3人はこの情報をもとに勧誘の電話をかけていたという。 名簿の個人情報は、街頭アンケートで集められていたという。
朝日新聞社