スタンプ集め銭湯知って 船橋・市川の11軒、ジェッツとコラボ タオルや「ケロリン」景品に
船橋、市川両市内の銭湯が、プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」と連携したスタンプラリーを行っている。社会の変化に伴い年々、街から姿を消していく銭湯。バスケ界屈指の人気チームとのコラボに、県公衆浴場業生活衛生同業組合船橋支部の宮の湯主人、松柳貴夫さん(66)は「多くの人に街に銭湯があることを知ってもらい、ぜひ足を運んでほしい」と願っている。 船橋市によると、1990年には市内に34軒あった銭湯。松柳さんは「多い時は40軒以上あっただろう」と振り返るが、現在はわずか6軒まで減った。市川市内は1軒が休業中で、営業中は5軒だ。 生活習慣や、内風呂の普及など住宅事情の変化が減少の理由とされ、松柳さんは「昔は風呂なしだったアパートに風呂付きの部屋が増え、銭湯の利用者が減ったことが大きい」と話す。後継者不足を理由に廃業する銭湯もあるという。
ジェッツ側からの支援申し出もあり、かつては「庶民の社交場」といわれた銭湯の“火”を守るため、その存在と魅力を知ってもらう機会にとスタンプラリーを企画。船橋市と市川市の銭湯で2軒ずつ入浴して計4個のスタンプを集めると、ジェッツとのオリジナルコラボタオル(先着300枚)を、両市の全ての銭湯計11軒を回ると銭湯でおなじみの黄色い「ケロリン桶」(先着60個)をプレゼントする。台紙は各銭湯で配布している。 松柳さんは「大きい浴槽に手足を伸ばして入れるのが銭湯の魅力。かつてほど混んでいないので、ゆったりゆっくりと入浴できる」と来場を呼びかけた。 スタンプラリーは小学生以上が対象で来年1月末まで。船橋市は浜町浴場、滝の湯、松の湯、紅梅湯、宮の湯、クアパレスの6軒、市川市は朝日湯、石乃湯、恵比寿湯、ゆープラザ若宮、柳湯の5軒。入浴料金は大人(12歳以上)500円、中人(12歳未満)170円、小人(6歳未満)70円。船橋市の銭湯は毎月第2、第4土曜日、祝日が小学生入浴無料、市川市の銭湯は毎月26日(フロの日)が入浴料半額。