能代松陽・工藤明監督

　第95回記念選抜高校野球大会は第9日の28日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3回戦があり、能代松陽（秋田）は大阪桐蔭に0―1で競り負けた。能代松陽の工藤明監督の試合後の主なコメントは次の通り。 【息詰まる投手戦…大阪桐蔭vs能代松陽】 　◇同じ高校生、勝てない相手ではない 　チャンスもあったので非常に悔しい。早いカウントからバットを振って、追い込まれる前に勝負するよう指示していた。（先発の）森岡を中心に守備からリズムを作り、相手より先に崩れないことは甲子園でもできた。守備も攻撃も走塁もすべて鍛え直したい。 　同じ高校生なので決して勝てない相手ではないと思うが、気持ちで引いてしまったり臆する人がいれば、そこが敗因になる。私が一人残らず戦う姿勢にすることができなかったのが悔しい。 　（七回無死一、二塁の好機でバントをしなかった）打者の5番・佐々木駿介は2年生だが、彼をあの打順で先発起用しているのは、長打力があり思い切って振ってほしいから。あそこでバントをしたら起用した意味がない。自分の中でぶれないように采配した。 　（佐々木駿介選手の次打者の打席で暴投で1死二、三塁の好機ができたが）どういう形でも最低1点取れる形ができたのに、バットを振っていかなかった。初球から行けと言っていたが、徹底できなかった。