「Perfume」が全米アルバムデビュー
テクノポップユニット「Perfume」が、EDMの老舗レーベル「Astralwerks(アストラルワークス)」から全米デビューすることが分かった。 「Astralwerks」は米国のニューヨークを拠点とするEDMに特化したレーベルで、93年に設立されて以降、EDM界をリード。同レーベルには、「ケミカル・ブラザーズ」、ファットボーイ・スリム、クラフトワーク、デヴィッド・ゲッタ、カイリー・ミノーグ、ペットショップ・ボーイズなどそうそうたるビッグネームが在籍してきた歴史があり、現在もSwedish House Mafia、デッドマウス、そしてEDM界の超新星ポーター・ロビンソンなどが所属していることで知られている。 そんな「Astralwerks」のジェネラル・マネージャーであるグレン・メンドリンガー氏は、「Perfume」についてこう語っている。 「『Astralwerks』は90年代半ばのエレクトロ・ミュージック・ブームを作ったレーベルとして知られています。97年の『ケミカル・ブラザーズ』の世界的大ブレークを皮切りに、クラフトワーク、ファットボーイ・スリムなど、世界のダンス・ミュージック・シーンで活躍するアーティストを送り出してきました。21世紀になり、さらに視野を広げた『Astralwerks』は、アメリカ以外からも、さまざまなユニークで才能のあるアーティストを発掘し、彼らのアメリカでのキャリアを支えてきました。今回、日本の大スターである『Perfume』のアメリカ・デビューに向け、素晴らしいリミックスも完成しました。これから一緒にクリエイティブな仕事をしていけることを楽しみにしています。」 現在、アメリカのEDM市場規模は約1.5兆円と言われており、ヒップホップに続く一大ジャンルとなっている。そのシーンをけん引するレーベルが本格的に「Perfume」をアメリカ市場に向けて売り出すというわけだ。 そして、今回の全米デビューに向けて、「Astralwerks」からDJリミックスのリクエストがあり、「Perfume」をプロデュースする中田ヤスタカ氏に打診したところ快諾。世界的スーパースターDJデュオ、DV&LMこと、Dimitri Vegas&Like Mikeが、「Pefume」の「Spending all my time」のリミックスを手掛け、全米デビューをバックアップすることになった。 また、多種多彩なジャンルのラジオ局があり、特に車でラジオを聴くリスナーが多い米国に合わせ、「Spending all my time」の特別なラジオ・ミックスも制作された。それら2曲のリミックスを、昨年10月にリリースされたアルバム「LEVEL3」にボーナストラックとして追加収録したUS仕様「LEVEL3 (Bonus Edition)」の全米でのデジタル配信とCDリリースも決定し、今作は米国向けに企画されたUS盤だが、ヨーロッパなど世界各国からのリクエストもあり、全世界配信とCDリリースをすることとなった。 「Perfume」のオフィシャルFACEBOOKは、常に様々な言語でコメントが寄せられることが知られている。また先日発売された「Cling Cling」は、米国をはじめとする世界各地でiTunesエレクトロ・アルバムチャートを賑わせた。10月31日から始まるワールドツアー「Perfume WORLD TOUR 3rd」では、前回よりもさらに大きな会場でのツアーを行う。 Perfumeコメント ・あ~ちゃん 「中田さん以外の人が曲をいじるのは初めてだったので最初は抵抗がありましたが、聴いてみたら超かっこいい! みんなも一回聴いてみたほうがいいと思う。世界で10本の指に入るDJさん(リミキサー)なんだって。こんな慎重派な私でも思わず体が動いちゃった!」 ・のっち 「『Perfume』の感情を乗せないボーカルスタイルや上品さを残してイメージを大切にしてくれたのがうれしかった」 ・かしゆか 「私たちがいつもライブで言っている『日本のカッコイイ音楽を世界に届ける』ことが実現できてとてもうれしいです。リミックスには抵抗がある人もいると思うけど、聴いて絶対後悔しないはず! きっとリミックスも好きになるし、原曲も好きになると思う。世界中のたくさんの人に届くといいな」