前年女王のガウフ、19本のダブルフォールトに60本のミスと乱調で4回戦敗退「サーブを大事にできなかったのが一番の敗因」。同胞のナバーロが全仏に続いて8強[全米オープン]【テニス】
前年女王のガウフがダブルフォールト19本と乱れて敗れる
現地9月1日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)女子シングルス4回戦が行われ、前回女王で第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/世界ランク3位)は、第13シードのエマ・ナバーロ(アメリカ/同12位)に3-6、6-4、3-6のフルセットで敗れ、連覇の望みは打ち砕かれた。 【動画】前年女王のガウフが同胞のナバーロにフルセットで敗れる 4回戦マッチハイライト 20歳の若さで昨年の全米オープンを制したガウフ。パリ五輪を3回戦で敗れて以降、今大会前哨戦でもWTA1000トロントで3回戦敗退、WTA1000シンシナティで初戦敗退と苦しんでいた。 それでも今大会では、1回戦でバルバラ・グラチェワ(フランス/同66位)6-2、6-0で下し好スタートを切ると、2回戦でもタチアナ・マリア(ドイツ/同99位)に6-4、6-0と快勝。3回戦では第27シードのエリーナ・スビトリーナに1セットダウンから逆転勝ちを収めた。 しかし、2012年から2014年に3連覇したセリーナ・ウイリアムズ以来の連覇を狙ったガウフは、残念ながら同胞のナバーロに打ち砕かれた。 第1セットでは第6ゲームでブレークを許すと、ミスが止まらずに追いつくことはできないまま3-6で奪われる。第2セットでは、先にリードを許しながらも勝負所を生かして、6-4の逆転で奪い返したものの、最後までガウフの調子が最後まで上がることはなかった。 勝敗を決める最終セット、ガウフのミスは目立ち、11本のダブルフォールトに22本のアンフォーストエラー。チャンスすら握ることができず、2度のブレークを許して3-6。連覇は阻まれた。 試合を通して、ガウフは60本のアンフォーストエラーを数えるとともに、ダブルフォールトは19本と乱れた。会見でも「サーブを大事にできなかったのが一番の敗因。サーブでフリーポイントを与えすぎた」とコメント。「他の人の意見も聞いてみたい。それに感情的、精神的なものもあると思う。こんな風に負けたくない。他のことにも目を向けたいと思う」と改善していきたいとした。 一方、前年女王のガウフを破ったナバーロは、今年のウィンブルドンに続いて2度目のグランドスラム8強。「2人とも自分自身の葛藤に直面したと思う。意地の張り合いみたいな感じ。でも今日の自分の頑張りには満足している。タフな場面で粘ることができた。2セットで終わらすことができなくて辛かったけど、リセットして最終セットではいいプレーができた」と、100%の出来ではなかったとしながらも勝ち抜くことができてうれしいとした。 準々決勝では、第26シードのパウラ・バドサ(スペイン/同29位)と対戦。今年5月のWTA1000ローマでは逆転負けを喫している相手だが、「彼女は怪我から素晴らしいカムバックを果たした。アメリカのファンに応援してもらいたい。彼女はビッグサーブと強烈なストロークがある。間違いなくチャレンジになるけど楽しみだ」と観客を味方につけて戦いと口にした。
Tennis Classic 編集部